知育玩具で遊ばないのはなぜ?4つの理由と6つの対策を解説
子どもの喜ぶ顔をみたくて買った知育玩具。
すぐに子どもが遊ばなくなってしまった経験はありませんか。
子どものために買った玩具でも、子どもが興味を示さなくなるとがっかりしてしまいますね。
そこでこのページでは、知育玩具で子どもが遊ばないときに考えられる理由とその改善策をご紹介します。
遊ばない玩具にならない知育玩具の選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
知育玩具で遊ばないのはなぜ?考えられる4つの理由
せっかく家に知育玩具があるのに、子どもが興味を示さなくなってしまうのはなぜでしょうか。
ここでは、子どもが知育玩具で遊ばないときに考えられる理由をみていきましょう。
年齢や発達段階にあわない
知育玩具が年齢や発達段階にあっていないと、子どもが遊ばなくなることがあります。
たとえば、0歳や1歳などまだ手や腕の動きが発達していない時期に指の力が必要な玩具を与えると、難しすぎて遊べない可能性もあるでしょう。
反対に、簡単すぎる知育玩具もすぐに飽きて興味をなくしてしまうものです。
子どもの成長にあわせた知育玩具を選ぶことが大切だとわかります。
玩具があふれている
積み木や電車・人形・ブロックなど多くの玩具があると、子どもは玩具で遊ばなくなることがあります。
好奇心旺盛な子どもは、玩具が多すぎると次から次へと興味が移ってしまうためです。
玩具があふれている状況では、一つの玩具に集中できず、遊び込む経験も失ってしまうでしょう。
また、家にたくさんの玩具があると、同じ種類の玩具が遊ぶスペースに混在していることも少なくありません。
例えば、木の電車とプラスチックの電車の玩具が混ざっていると、レールをうまく組み合わせられずに途中で遊ぶのをやめてしまうこともあるでしょう。
家の中に玩具があふれている状況を避け、玩具を厳選することが大切です。
大人が遊び方を決めてしまっている
知育玩具で遊ばない理由には、大人が遊び方を決めてしまっていることも考えられます。
「幼くて理解できていない」と思い、子どもが遊んでいる横で大人が口出ししたくなることもあるかもしれません。
しかし、遊び方を大人が指示してしまうと、子どもが玩具に興味を持った気持ちに水を差してしまうことがあります。
また、子どもが自ら遊び方を考える機会を奪ってしまいかねません。
大人が何も言わなくても、子どもは自分なりに考えて遊び方をみつけていくものです。
子どもが玩具で遊び始めたら、口や手を出さずに子どもの遊び方を尊重しましょう。
玩具を使った遊びに興味がない
知育玩具で遊ばない理由には、玩具を使った遊びに興味がないことも考えられます。
子どもによっては、玩具ではなく追いかけっこや手遊びなど、人とのやりとりを好むことがあるためです。
外遊びが好きで、室内で遊ぶ知育玩具に興味を示さない子どもも多いです。
普段の生活の中で、子どもが楽しんでいることに目を向けてみると、興味を持ちそうな玩具をみつけられるかもしれません。
一人遊びではなく一緒に遊べる玩具を選ぶと楽しく遊べることもあります。
知育玩具で遊ばないときの6つの対策方法
知育玩具で子どもが遊ばないときには、大人はどんな方法を試したらいいのでしょうか。
ここでは、子どもが知育玩具で遊ばないときの6つの対策方法をご紹介します。
遊び方を大人が見せる
子どもが知育玩具で遊ばないときには、遊び方を大人が見せてみてください。
子どもは知育玩具で遊ぼうとはしますが、遊び方をマスターしているわけではありません。
「お母さん/お父さんも一緒に遊んでみてもいい?」と声をかけながら、大人が楽しそうに遊んでみましょう。
「ママやパパが楽しそう!そんな遊び方ができるんだ」と子どもも真似をし始めるかもしれません。
このとき、「親として遊び方を教える」というよりも、子どもへの「遊び方のアドバイス」として提案することが大切です。
子どもと一緒に、大人も楽しんで遊ぶことを意識してみてください。
親子で遊ぶ時間を増やすことで、コミュニケーションを深めることにもつながります。
年齢の近い子どもと一緒に使う
もし年齢の近い子どもと遊ぶ機会があるなら、一緒に知育玩具で遊んでみるのもおすすめです。
お友達が楽しそうに遊んでいる姿をみて、子どもが知育玩具に興味を示すかもしれません。
自分の知らなかった知育玩具の新しい遊び方を、お友達が発見して刺激を受けることもあるでしょう。
一人で遊ぶだけでは面白さを見いだせなかった玩具でも、お友達と一緒に遊ぶと新たな発見や気付きが得られる可能性もあります。
年の近い子どもとコミュニケーションを重ねることで、社会性を育むことにもつながるでしょう。
玩具の数を減らす
知育玩具で子どもが遊ばないときには、玩具の数を減らしてみましょう。
常に目の届くところに置くのではなく、しまっておくと物珍しさから興味を持つこともあります。
遊んでほしいときだけ玩具を出すなど、メリハリをつける方法がおすすめです。
数を減らすことで、一つの玩具で色々な遊び方を工夫して考える力が育まれやすくなります。
この力は、子どもが自ら楽しみ方を発見することにつながり、大人になってからも役に立つでしょう。
また、年齢が上がって遊ばなくなった玩具は片付けて、お友達などに譲るのも一つの方法です。
知育玩具を厳選することで、子どもは今ある玩具に目を向け、遊び込むようになるかもしれません。
取り組んだときはたくさん褒める
子どもが、知育玩具に取り組んだときや玩具を通じて新しいことに挑戦したときには、たくさん褒めましょう。
ブロックや積み木を応用して作品を作ったときも、褒めるのには絶好のタイミングです。
発想力が豊かな子どもは、大人が想像もしないような玩具の使い方をすることもあるでしょう。
しかし、子どもなりに考えて試行錯誤した結果ですから、頭から否定せずにまずは認めることが大切です。
異なる使い方をした場合でも、途中で遊びを中断させずに、一度落ち着いてから正しい遊び方へと誘導しましょう。
テレビやタブレットの時間を減らす
家事が忙しいときはテレビを見せたり、タブレットのアプリで遊ばせたりということもあるかもしれません。
外出中にスマートフォンでYouTubeを見せて、おとなしくさせた経験がある人も多いのではないでしょうか。
しかし、テレビやタブレットを使うと、子どもが受け身で楽しむことに慣れてしまいます。
知育玩具は、子どもが主体性を持って能動的に遊ぶことが重要です。
テレビやタブレットの時間を減らし、主体的な行動を促してみてはいかがでしょうか。
例えば、お絵描きや折り紙などは、子どもが手を動かすため、自主性を育みやすい遊びだと言えます。
シール貼り、ハサミや糊を使った工作遊びなどもおすすめです。
子どもが受動的になる機会を減らして、自分で手を伸ばしたり動かしたりしながら遊ぶ時間を増やしてみてください。
焦らずに待つ
知育玩具で遊ばないときは、焦らずに待ってみるのも一つの方法です。
今は、その知育玩具を使った遊びに興味が湧かないだけかもしれません。
子どもは、一度玩具に苦手意識や嫌な気持ちを持ってしまうと、その感情を拭い去るのが難しいものです。
子どもは、たった半年でも大きく成長し、好き嫌いも移り変わります。
発達するスピードや興味を持つタイミングも、人それぞれ異なるでしょう。
遊んでほしい気持ちをグッとこらえて、押し付けずに子ども自身が興味を持つまで気長に待ってみてはいかがでしょうか。
遊ばない玩具にならないための知育玩具の選び方
遊ばない知育玩具を増やさないためには、知育玩具の選び方にコツがあります。
子どもが夢中になる知育玩具の選び方は、以下の3つがポイントです。
・発達段階にあった知育玩具を選ぶ
・子どもの性格にあった知育玩具を選ぶ
・遊びの幅が広がる知育玩具を選ぶ
ここでは、それぞれのポイントを詳しく紹介していきます。
発達段階にあった知育玩具を選ぶ
知育玩具を選ぶときには、発達段階にあった玩具を選びましょう。
難しすぎる知育玩具は遊ぶ意欲が湧かず、簡単な玩具ではすぐに飽きてしまいます。
多くの知育玩具には対象年齢が記されており、基本的には年齢に合わせた知育玩具を選ぶのがおすすめです。
しかし、好奇心旺盛な子どもには、対象年齢が1つや2つ高い玩具を選ぶなど、ちょっと難しめの玩具にチャレンジしてみてもいいかもしれません。
対象年齢・推奨年齢はあくまでも目安とし、発達段階や成長にあわせて選ぶことが大切です。
子どもの性格にあった知育玩具を選ぶ
知育玩具は、どの遊びが好きかという子どもの性格にあわせて選びましょう。
繰り返しになりますが、知育玩具は、子どもが主体性を持って遊ぶことが大切です。
一人で黙々と作業するのが好きな子にはブロックやパズル、押すと音楽が鳴ったり光ったりする玩具が好きなら、音遊びや光遊びができる玩具をおすすめします。
人とのやりとりを好む子には、複数人で遊ぶカードゲームや、対戦型のボードゲームを選ぶのもよいでしょう。
一人ひとりの個性に合わせて、自ら遊びたくなる知育玩具を選ぶことが大切です。
遊びの幅が広がる知育玩具を選ぶ
知育玩具を選ぶときには、遊びの幅が広がる玩具を選びましょう。
一つの積み木やパズルでも、年齢によって遊び方が変化します。
知育玩具というと、学ぶ要素が含まれているものだと考える人もいるかもしれません。
例えば、ひらがなや英語が書かれている玩具で、幼児期から文字に興味を持たせるといった類の玩具があります。
確かに、そのようなおもちゃを通して実際に子どもの学習につながることもあるでしょう。
しかし、文字に触れるという目的で作られた玩具は、それ以上遊び方を発展させるのが難しいものです。
特定の遊び方しかできないものより、アレンジが利き応用できる玩具を選びましょう。
遊び方のバリエーションが豊かな玩具は、子どもの創造力を掻き立てることへとつながります。
まとめ
知育玩具は、子どもが自分で遊び方を決め、自分なりの楽しさをみつけることが大切です。
玩具に興味を示さないと感じたら、このページで紹介した対策方法をぜひ試してみてください。
知育玩具を選ぶときは、子どもの年齢だけでなく、個性や発達段階にあわせて選ぶことを意識してみてはいかがでしょうか。
そして、子どもたちが玩具に興味を持ったら、温かく見守り応援してあげましょう。