算数が苦手な子どもが多い理由・克服のために必要な力・取り入れたいゲームを紹介!
算数に苦手意識を持つ子どもは、とても多いです。
一方、「算数に苦手意識を持ってほしくない」と願ったり、「何をすれば算数に興味を持って、学んでくれる?」と試行錯誤される保護者の方も多いのではないでしょうか。
算数の基礎はさまざまな分野で応用することができるため、子どもの頃から積極的に学ぶことは、将来的にもプラスに働くでしょう。
そこでこのページでは、算数が苦手な子どもが多い理由・克服のために必要な力・取り入れたいゲームなどについて、詳しくご紹介していきます。
もくじ
算数が苦手な子どもが多いのは本当?
算数を苦手な科目として捉えている子どもは、とても多いです。
しかし、買い物をする時のお金の計算や、スケジュール管理なども算数的な能力が必要なため、日常生活の中でも算数の考え方はとても重要です。
また近年の日本では、科学・技術・工学・数学分野に力を入れるSTEM教育に力を入れています。そのため、数学の基礎である算数の重要性はますます増しています。
算数に苦手意識を持つ子どもは多いですが、適切なサポートや指導を受けることで、苦手意識を克服することはできます。
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なぜ算数が苦手になってしまうの?
子どもはなぜ算数に苦手意識を持ってしまうのでしょうか。以下の理由が考えられます。
・抽象的な概念が多い
・積み重ねが必要
・計算ミスをしやすい
1つずつ、見ていきましょう。
抽象的な概念が多い
子どもが算数に苦手意識を持ってしまう理由の1つ目は、抽象的な概念が多いことです。
例えば、分数や小数、図形の概念などは、イメージする力が必要であるため、子どもにとって理解が難しい場合があります。また、文章問題を解くには、問題文を理解する国語力も必要です。
つまり算数は、計算力だけでなく、抽象的な概念を理解する力が必要になるため、適切な教材で継続的なサポートを受けないと、「分からない」と感じて苦手意識を持ってしまう子どもが増えてしまいます。
積み重ねが必要
子どもが算数に苦手意識を持ってしまう理由の2つ目は、積み重ねが必要なことです。
算数は、基礎の理解が後の学習に影響を与えます。そのため、基礎の理解が不十分なまま学習を進めると、ますます分からないと感じてしまうことにつながります。
例えば、たし算・ひき算の基本的な概念を理解せずに、かけ算・わり算を理解することは難しいです。そのまま、分数・小数の計算を学ぶことはできないでしょう。
こういった状況では、「分からないところが分からない」ということにもなりがちです。
算数の学習は積み重ねが必要であるため、継続的な学習が欠かせません。1つ1つの単元をクリアしながら、徐々に難易度を上げていくことが必要です。
計算ミスをしやすい
子どもが算数に苦手意識を持ってしまう理由の3つ目は、計算ミスをしやすいことです。
長い計算式や文章問題を解く場合、1つの計算ミスがあると、正しい答えを出せません。
たとえ考え方が合っていても、頻繁に計算ミスをしてしまうと、子どもは自信を失ってしまい、算数への苦手意識が強まる傾向があります。
計算ミスを減らすためには、反復練習を注意深く行うことが必要です。また、見直しの習慣をつけることも重要です。
苦手な算数を克服するために必要な力
苦手な算数を克服するために必要な力は、以下の通りです。
・計算力
・論理的思考力
・空間認識力
1つずつ、見ていきましょう。
計算力
苦手な算数を克服するために必要な力の1つ目は、計算力です。
算数の克服には、計算力アップが欠かせません。簡単な暗算ができなかったり、計算ミスが多かったりすると、答えを出すまでに時間がかかってしまい、嫌になってしまうことがあります。
徐々に数字の理解自体に苦手意識を感じるようになってしまうケースも多いため、まずは数字の扱いや簡単な計算に慣れるためのトレーニングが大切でしょう。
論理的思考力
苦手な算数を克服するために必要な力の2つ目は、論理的思考力です。
算数の問題を解くには、問題の意味をしっかり理解することが必要です。問われている内容を順序立てて理解できないと、何をどう解いて良いのか分かりません。
「計算は得意でも、文章問題が苦手」という子どもも多いです。
問題を音読するなどして、一語一句を逃さず読み取る習慣をつけることで、答えを導くまでの過程をしっかりと考えられるようになります。
空間認識力
苦手な算数を克服するために必要な力の3つ目は、空間認識力です。
空間認識力とは、物や図形の配置・形状・相対的な位置関係を理解し、扱うことができる力です。
日常生活でも、物を整理整頓する・地図を読む・建物のデザインを理解するなどの場面で応用されます。
特に、図形の特性を理解するためには、空間認識能力が欠かせません。
空間認識力は、積み木・ブロック、折り紙、ジグソーパズルなどで遊ぶことで、楽しみながら身につけることができる力でもあります。
算数が苦手な子どもへの教え方のポイント
算数が苦手な子どもへの教え方のポイントは、以下の通りです。
・基礎を確認する
・日常生活に算数を取り入れる
・遊びを交えてストレスを減らす
それでは、見ていきましょう。
基礎を確認する
算数が苦手な子どもへの教え方のポイントの1つ目は、基礎を徹底的に確認することです。
算数は積み重ねが必要な教科であるため、基礎力がないまま、応用することはできません。
まず、どの部分が理解できていて、どの部分が理解できていないのかを把握することが重要です。
複雑な問題を解く前に、つまづいている部分の基礎を徹底的に学び、徐々に難易度を上げていきましょう。
日常生活に算数を取り入れる
算数が苦手な子どもへの教え方のポイントの2つ目は、日常生活に算数を取り入れることです。
日常生活には、算数の考え方が必要な場面が多くあります。
例えば、買い物の時におつりの計算をしたり、分数・割合の考え方で料理の材料を準備したり、時間を考えながら予定を組んだりと、算数の考え方を自然と利用しています。
日常生活の具体的な状況で算数の考え方の要素を取り入れることで、子どもは苦手意識を感じずに算数の考え方を身につけることができるしょう。
遊びを交えてストレスを減らす
算数が苦手な子どもへの教え方のポイントの3つ目は、遊びを交えてストレスを減らすことです。
遊びを交えた学びは、子どもにとってストレスを感じずに楽しく学ぶ良い機会です。
ゲームやパズルなど、興味をひくようなアクティビティを取り入れることで、算数の基本的な概念を遊び感覚で覚えることができます。
ストレスなく継続的に算数を取り入れることができるため、自然に算数の基礎を学ぶことができるでしょう。
苦手意識を克服しやすい!算数ゲーム4選
最後に、算数の苦手意識を克服しやすい算数ゲームを4つご紹介します。
はじめての数字 マッチングパズル ナンバーカウント
はじめての数字 マッチングパズル ナンバーカウントは、イラストと数字のピースを合わせて遊ぶ数字のマッチングパズルです。
ロケット・動物などの色鮮やかなイラストのピースと、それに対応する数字が書かれたピースを組み合わせると、ピッタリと合うようになっています。
3つのレベルで6種類の遊び方ができ、3歳頃から楽しく遊びながら数字を学べる知育玩具です。
<はじめての数字 マッチングパズル ナンバーカウントの特徴>
・数の大きさや簡単なたし算が学べる算数パズル
・テレビ・スマホを使わずに数字が学べる
・英語の数にもチャレンジできる
サメに気をつけて!はじめての暗算ゲーム
サメに気をつけて!はじめての暗算ゲームは、3つのレベルごとに6種類の遊び方ができる、カードを使った算数ゲームです。
海の生き物のイラストと数字が描かれた100枚のカードの中から、10になる組み合わせを見つけて遊びます。サメのカードをめくったら、全てのカードが没収されます。
親子や友だちと楽しく遊んでいるうちに、計算力がアップしているはずです。
<サメに気をつけて!はじめての暗算ゲームの特徴>
・遊びながら暗算ができるようになる算数ゲーム
・海の生き物のイラストがカラフルでかわいい
・対象年齢は6〜9歳
ハエたたきでパチン!かけ算ゲーム
ハエたたきでパチン!かけ算ゲームは、4色のハエたたきを使って九九が学べる、かけ算カルタです。
2〜12の段ごとに色分けされたハエカードには、かけ算の答えとなる数字が書かれています。
比較的簡単な2の段・5の段・10の段からスタートしたり、覚えにくい7の段にチャレンジしたりと、お子さまの習熟度に合わせて遊ぶことができます。
<ハエたたきでパチン!かけ算ゲーム>
・ハエたたきで答えのカードをたたくカルタ
・かけ算だけでなくたし算・ひき算・わり算も学べる
・お子さまのレベルに合わせて遊べる
暗算力を育む ジャングルで算数すごろく
暗算力を育む ジャングルで算数すごろくは、すごろくで遊びながら計算力がアップできるゲームです。
トンボ・カタツムリ・ワニ・カエルのコマをスタート地点に置き、3つのサイコロを振って、出た目で計算式を作ります。その計算式の答えの数だけコマを進めます。
たし算・ひき算だけでなく、暗記力や偶数・奇数の概念も学べる仕掛けがいっぱいのすごろくです。
<暗算力を育む ジャングルで算数すごろく>
・3つのレベルで遊べるすごろくゲーム
・ユニークでカラフルなコマ
・遊び方の幅が広がる保護者ガイド付き
まとめ
このページでは、算数が苦手な子どもが多い理由・克服のために必要な力・取り入れたいゲームなどついて、詳しくご紹介しました。
算数に苦手意識を持っていても、捉え方を工夫したり、ゲームを取り入れたりすることで、自然と算数の学びを深めることができます。
一度つまずくと取り戻しにくいと考えられがちの算数ですが、1つずつ基礎に立ち戻ることで、必ず苦手意識を克服できるでしょう。