子どもの非認知能力とは?育て方・習い事などを徹底解説!
子どもが育つ過程で「非認知能力が大切である」ということを、耳にすることが増えていませんか?
非認知能力は、子どもが人生を自ら切り開いていくために必要な能力です。また、適切な訓練をすることで、幼児期から学童期に育むことができる能力であると言われています。
そのため、非認知能力の育て方のポイントなどを知っておきたいという保護者の方は多いでしょう。
このページでは、子どもの非認知能力の概要・非認知能力が高い子どもの特徴・非認知能力の育て方などについて、詳しくご紹介していきます。
もくじ
子どもの非認知能力とは?
まず、子どもの非認知能力について理解を深めるために、以下についてご紹介します。
・子どもの非認知能力の定義
・子どもの非認知能力の種類
・子どもの非認知能力が注目されている理由
それでは、1つずつ見ていきましょう。
子どもの非認知能力の定義
子どもの非認知能力とは、知能指数を意味するIQに代表されるような、点数などで数値化できる知的能力以外の能力全般を指します。
具体的な非認知能力には、自己肯定感・協調性・責任感・自己管理能力・コミュニケーション力・創造性・好奇心などが含まれます。
これらは数値化しにくい能力ですが、子どもが幸せな人生を切り開いていくためにとても重要な能力です。
子どもの非認知能力の種類
子どもの非認知能力にはさまざまな種類があります。以下のように「自分自身に関する能力」と「他人と関わる能力」に分けることができます。
自分自身に関する能力 | 自己肯定感・自己管理能力・創造力・自立心など |
他人と関わる能力 | 協調性・コミュニケーション力・共感力など |
これらの非認知能力は、1つの能力だけでなく、複数の能力が相互に影響しあって発揮されることが多いです。
子どもの非認知能力が注目されている理由
子どもの非認知能力が注目されている理由は、1960年代にアメリカのミシガン州で行われた「ペリー就学前プロジェクト」によって、非認知能力こそが社会への対応力につながり、子どもの人生をより豊かにすることが分かったことが影響しています。
「ペリー就学前プロジェクト」は、3〜4歳の貧困層の子どもたちを対象に、子どもが主体的に学べる教育プログラムを提供しました。
このプログラムを受けた子どもは、受けていない子どもと比較して知的能力自体にあまり差はないものの、学習成績が良く、犯罪率・生活保護受給率が低いことが、その後の追跡調査によって分かりました。
このプロジェクト以降もさまざまな研究が行われ、非認知能力が子どもの学習成果や将来の生活に大きな影響を与えることが分かっています。
非認知能力が高い子どもの特徴
非認知能力が高い子どもの特徴として、以下の3つが挙げられます。
・ネガティブをポジティブに変えられる
・周囲とコミュニケーションがとれる
・最後までやり抜くことができる
1つずつ、見ていきましょう。
ネガティブをポジティブに変えられる
非認知能力が高い子どもの特徴の1つ目は、ネガティブをポジティブに変えられることです。
さまざまな問題に対し、自身の創造性を活かして新しい解決策を見つけることができるからです。
失敗や障害があっても「こうすれば解決する」「次はきっとできる」など、その状況を改善する方法を自ら見出すことができます。
さらに、自分自身だけでなく、他者に対してもネガティブをポジティブに変換することができます。
周囲とコミュニケーションがとれる
非認知能力が高い子どもの特徴の2つ目は、周囲とコミュニケーションがとれることです。
相手の気持ちを想像し寄り添うことができるので、他者の気持ちを大切にし、適切な言動をとることができます。
また、人々と交流を楽しんだり、他者からエネルギーを得ることができます。
非認知能力が高い子どもは、他者を受け入れながら上手に関わることができるため、周囲と適切なコミュニケーションをとれます。
最後までやり抜くことができる
非認知能力が高い子どもの特徴の3つ目は、最後までやり抜くことができることです。
最後までやり抜くことができる子どもは、自分の感情や行動をコントロールすることができます。そのため、自分を鼓舞したり、自分で決めた目標達成のために努力したりできます。
また、失敗や困難を前向きに捉えて前進することができるため、あきらめずに目標に向かって粘り強く取り組み、最後までやり抜くことができるのです。
子どもの非認知能力の育て方
次に、子どもの非認知能力の育て方についての理解を深めるために、以下の2つについてご紹介します。
・子どもの非認知能力が育つ時期
・子どもの非認知能力を育てるためのポイント
1つずつ、見ていきましょう。
子どもの非認知能力が育つ時期
子どもの非認知能力は、幼児期から学童期に育ちやすいと言われています。
この時期はあらゆることを吸収する力が高いため、適切な訓練を行うことで、非認知能力を育てることができます。
幼児期は、子どもが愛情を受けることが重要です。愛情に基づく育児によって、子どもは自己肯定感・社会性の基盤を育むことができます。
学童期は、適度なストレスや挑戦を与えることが重要です。自分で考えて行動することで、確かな基盤の上に協調性・自立心などを積み上げることができます。
子どもの非認知能力を育てるためのポイント
子どもの非認知能力を育てるためのポイントは、以下の3つです。
・考える習慣をつける
・子どもの人格を否定しない
・たくさん遊ぶ
1つずつ、見ていきましょう。
考える習慣をつける
子どもの非認知能力を育てるためのポイントの1つ目は、考える習慣をつけることです。
子どもが考える習慣をつけることで、自己認識や自己制御の意識が芽生え、問題解決能力・創造性などの非認知能力を育むことができます。
日常の中で「なぜこうなるのか」と問いかけることが考える習慣につながりますが、本や映画などから自分以外の考えに触れ、違いを知ることで自分自身の考えを形成することができます。
親が正解を出さずに、子どもの意見や意思を尊重するように心がけるのも、考える習慣をつけるポイントです。
親の「〜すべき」を押し付けないことで、子どもは思考や自己認識をより深めることができるでしょう。
子どもの人格を否定しない
子どもの非認知能力を育てるためのポイントの2つ目は、子どもの人格を否定しないことです。
自己肯定感や自信を持つことこそ、子どもの非認知能力の育成には何より重要です。
例えば「なんでそんなこともできないの?」「こんなんじゃダメだよ」など、子どもの人格を否定するような言動は、自己肯定感や自信をなくすことにつながります。
子どもを叱るときは「行為」と「人格」を分け、完璧を求めすぎないようにしましょう。
子どもが自分自身の考えや意見を持つこと・表現することを尊重し、それを自分で肯定することができるようサポートすることが大切です。
たくさん遊ぶ
子どもの非認知能力を育てるためのポイントの3つ目は、たくさん遊ぶことです。
それぞれの好きな遊びで、五感を通して得られるさまざまな経験や感情がとても大切です。
想像力や創造力を使って自由に表現し、新しいことにチャレンジできる遊びは、子どもの自己表現力・コミュニケーション力・問題解決能力などの非認知能力を発達させることができます。
また、他者と遊ぶことはコミュニケーション力を養う絶好の機会だとも言えます。
子どもが自由に表現し、自信を持って遊べる環境を整えたり、時には大人が一緒になって遊んだりすることが、子どもの非認知能力を育むでしょう。
子どもの非認知能力を育てる習い事
子どもの非認知能力は、さまざまな習い事を通して育てることができます。
子どもの非認知能力を育てる習い事を、以下のジャンルに分けてご紹介します。
・スポーツ系
・アート系
・自然学習系
それでは、1つずつ見ていきましょう。
スポーツ系
子どもの非認知能力を育てるスポーツ系の習い事は、水泳・サッカー・野球などがあります。
これらは体力・運動能力を向上させるだけでなく、精神面にも大きな影響を与えます。
指導者やチームメイトとのコミュニケーション力・協調性、ルールやマナーを守って競技をする社会性、できないことにチャレンジする精神など、さまざまな非認知能力を高めることができます。
無理なトレーニングや暴力的な指導によって、かえって精神的な負荷をかけることもあるため、適切な指導者のもと、安全な環境でスポーツを行うことが重要です。
アート系
子どもの非認知能力を育てるアート系の習い事は、造形教室・絵画・ピアノなどがあります。
アート系の習い事は、自由な発想やアイデアを出すことが促されるため、子どもは創造性を発揮することができます。
また、絵を描いたり楽器を演奏したりして指先を動かすことで、非認知能力と密接に関係している脳の前頭前野を鍛えることができます。前頭前野が活発に働くことで、自己コントロール力や問題解決力が向上すると言われています。
子どもがアートに親しむことで、自己表現力が向上し、自信を持って自分の考えを発信することができるようになるでしょう。
自然学習系
子どもの非認知能力を育てる自然学習系の習い事は、ボーイスカウト・キャンプ・農業体験などの野外活動があります。
五感を使って豊かな自然や生き物に触れることで、子どもの興味・好奇心が刺激され、感性や探究心などが育まれます。
生き物の生態や命の大切さを知ることができたり、自然の循環の中で命が成り立っていることを肌で感じることもできるでしょう。
また、野外での運動や遊びを通じて、体力・バランス感覚・運動能力も向上させることができるでしょう。
子どもの非認知能力を育てられる玩具10選
子どもの非認知能力は遊びによっても高めることができます。
ここでは、遊びながら子どもの非認知能力を育てられる玩具10選を紹介します。
ダイソン スーパーソニック スタイリングセット
ダイソン スーパーソニック スタイリングセットは、ダイソン公認のおもちゃのヘアドライヤーです。
2つのアタッチメント・ロールブラシ・コームがセットになっており、イルミネーションライト付きのヘアドライヤーからは熱くない柔らかい風が出ます。
本格的な美容師さんごっこでコミュニケーション力・想像力を高められるでしょう。
<ダイソン スーパーソニック スタイリングセットの特徴>
・本物そっくりな見た目や質感のヘアドライヤー
・ダイソンのロゴ入り
・小さな手でも扱いやすく安心して遊べる設計
レース トゥー ザ トレジャー!
レース トゥー ザ トレジャー!は、ハンターより先に宝物をゲットするために、プレイヤーが話し合いながらゴールを目指す協力型ゲームです。
道カードをつなげながらカギを集め、ゴールを目指します。
ハンターより早くゴールに到着するためにどうするかを話し合うことで、問題解決力・コミュニケーション力などを育むことができるでしょう。
<レース トゥー ザ トレジャー!の特徴>
・プレイヤー同士の話し合いが必須のゲーム
・カギを3つ集めてゴールを目指す
・勝敗を決めない協力型ゲームで協調性を養える
12色に光る ライトアップ お絵かきボード
12色に光る ライトアップ お絵かきボードは、暗い場所でも12色に光るお絵かきボードと、3色マーカー・透明ぬりえシート・図形シートがセットになっています。
ボードに描いた絵は、湿らせた布などで拭き取って消すことができるので、お絵かきが繰り返し楽しめます。
指先を動かしながらお絵描きをすることで、非認知能力を育む前頭前野が鍛えられます。
<12色に光る ライトアップ お絵かきボードの特徴>
・12色に光るお絵描きボード
・繰り返し何度も描ける
・形・色も学べる図形シートは背面に収納可能
ララブーム 36ピースセット
ララブーム 36ピースセットは、ビーズ・アクセサリーパーツ・ひものセットです。
特徴的な形・質感のビーズは、ひもを通してつなげたり、積み上げたりできます。年齢に合わせて自ら遊びを発展させることができるでしょう。
ビーズを扱う指先の運動で前頭前野を鍛えながら、創造力や手先の器用さを高められます。
<ララブーム 36ピースセットの特徴>
・さまざまな色・形・質感の30ピースのビーズ
・遊びを発展しやすいアクセサリーパーツ5個とひも1本が付属
・水洗いもしやすく安心安全の素材
スイングボール クラシック
スイングボール クラシックは、専用ラケット2本とボールなどがセットになったテニスゲームです。
ひも付きのボールをラケットで打ち合い、スパイラルトップの一番上(または下)にひもがきたらポイントを得ることができます。
スポーツを通してコミュニケーションをとりながら、子どもの非認知能力を育むことができるでしょう。
<スイングボール クラシックの特徴>
・アウトドアで楽しめるテニスゲーム
・1人でもプレイできる
・ベースがキャリーケースになるので持ち運びも簡単
ジャンボクレヨン
ジャンボクレヨンは、通常よりも大きなクレヨンの8色セットです。
1本の長さは約13 cm、直径が約1.5cmという大きなサイズで、小さなお子さまの手でも握りやすく、折れにくいです。
厳しい基準をクリアした安全性の高い無害なクレヨンは、初めてのお絵描きにもピッタリです。低年齢の子どもがアートに親しみを持つきっかけにもなるでしょう。
<ジャンボクレヨンの特徴>
・大きめサイズの8色クレヨン
・色が鮮やかで長持ち
・製造メーカーは100年以上の歴史があるクレヨラ
レジスター シルバー
レジスター シルバーは、おもちゃのUSドルコインと紙幣が付属された、計算機能付きのレジスターです。
開閉時に「チーン」と音が鳴るドロアは、お金の収納に便利な仕切りがあり、本格的なお店屋さんごっこが楽しめます。
子どもが押したくなるような大きい押しやすいボタンなので、計算に興味を持つきっかけにもなるでしょう。
<レジスター シルバーの特徴>
・計算の概念が学べるアナログレジ
・インテリアにも馴染むシンプルデザイン
・数字が大きくはっきりと映る液晶
グリルでこんがり!バーベキューセット
グリルでこんがり!バーベキューセットは、取り外し可能なグリル網で、肉・野菜などの食材をのせ、バーベキューごっこを楽しむことができます。
食材パーツは色・形、切り口までがリアルに再現されているので、本物と見比べて観察力を育むこともできます。
トングで食材をはさんだり、ハンバーガー作りをしたりすることで、自然と創造力が養えます。
<グリルでこんがり!バーベキューセットの特徴>
・ハンバーガー作りもできるバーベキューセット
・柔らかい素材で安心安全なパーツ
・脳の発達を促すままごとセット
お助けツールセット
お助けツールセットは、指先運動に役立つ、カラフルなお助けツール4点セットです。
それぞれのツールは、はさむ・すくう・つまむ・おとす動作をサポートし、指先トレーニングにピッタリです。
道具を使って手指を動かすことで、前頭前野を鍛えることができます。鉛筆を持ったり、はさみを握ったりする練習にもつながります。
<お助けツールセットの特徴>
・カラフルでかわいい見た目
・子どもの「やりたい」を引き出すツール
・お風呂やプール遊びでも使える
望遠鏡にもなる顕微鏡
望遠鏡にもなる顕微鏡は、遠くを見たいときは望遠鏡として、拡大して見たいときは顕微鏡として使えます。
望遠鏡として使えば倍率15倍まで拡大可能、顕微鏡として使えば倍率8倍まで拡大可能です。のぞき口は子どもの顔にフィットします。
人や動物、虫や植物などの観察がより楽しくなるので、子どもの好奇心や探求心を自然と高めるおもちゃです。
<望遠鏡にもなる顕微鏡の特徴>
・望遠鏡・顕微鏡にもなる1台2役のおもちゃ
・ハンドル付きで両手でしっかり持てる
・ストラップで首からぶら下げられる
まとめ
このページでは、子どもの非認知能力の概要・非認知能力が高い子どもの特徴・非認知能力の育て方などについて、ご紹介しました。
子どもの非認知能力が注目されるようになり、社会性やコニュニケーション能力など、学力以外の能力も重要視されるようになっています。
その非認知能力は、遊びを通しても高めることができます。子どもの成長や興味に合わせて適切な刺激を与えることで、楽しみながら非認知能力を育むことができるでしょう。