子どもの知的好奇心を高めるための3つのポイント!メリットや注意点も解説
子どもの「なんで?」「どうして?」という質問攻めに戸惑ったという経験や、まさに今そういった状況に置かれているという親御さんも、このページを読まれている方の中にはいらっしゃるかもしれません。
子どもがあらゆる物事に疑問を抱く時期は、子どもの知的好奇心が大きく成長する時期でもあります。
子どものころに育んだ知的好奇心は、大人になってからも非常に重要な能力です。
子どもの知的好奇心を高めることは人生を切り開いて行く力の1つといっても過言ではないかもしれません。
このページでは子どもの知的好奇心を高めるための3つのポイントや、メリット・注意点を解説しています。
子どもの知的好奇心を高めることは学習意欲を高めることにもつながるため、お子さんの学習意欲を高めたい方や、子どもの知的好奇心を高めるために家庭でできることを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
もくじ
子どもの知的好奇心は2種類!特徴を解説
好奇心とは、さまざまな「モノ」や「コト」に対して知りたいという気持ちの事をいい、主に以下の2種類があります。
・拡散的好奇心
・特殊的好奇心
それぞれ説明していきます。
拡散的好奇心(diversive curiosity)
拡散的好奇心は、子どもが周囲の世界に興味を持ち、多くの新しいことについて学ぼうとする意欲のことを意味します。
これは、子どもがさまざまな新しいことを知りたいという強い欲求から来ています。
拡散的好奇心を向上させるには、子どもが自分自身で発見し学ぶということを、親が褒めて応援するのがおすすめです。
拡散的好奇心が強い子どもは、次々とジャンルの異なる新しい絵本を手にとって読んだり、新しいことに挑戦することを好んだりする特徴があります。
特殊的好奇心(speceific curiosity)
特殊的好奇心は、子どもが特定の分野に関心を持つことを指します。
拡散的好奇心が好奇心の対象が特に決まっていないのと対照的に、特殊的好奇心は好奇心の対象が決まっています。
特殊的好奇心は、子どもがひとつの疑問や質問からもっと理解を深めたいという欲求から生まれます。
そのため特殊的好奇心を高めると、将来、専門的な知識やスキルを獲得するための良い基礎を形成することにつながる可能性があります。
特殊的好奇心が強い子どもは、同じ本を何度も読んで内容を深く理解しようとしたり、物事を学ぶ際に徹底的に調べたり答えが出るまでじっくり考えるという特徴があります。
子どもの知的好奇心を高めるメリット4つ
子どもの知的好奇心を高めるメリットは以下の4つです。
・勉強が楽しくなる
・行動力が身につく
・集中して物事に取り組めるようになる
・ストレスに強くなる
それぞれ説明していきます。
勉強が楽しくなる
知的好奇心が強い子どもは「なぜ?」「どうして?」という気持ちが高まりやすいため、答えを求めるために積極的に自ら学ぶようになります。
そのため結果として学習に積極的に取り組むようになり、勉強が苦にならなくなります。
「知りたい」という欲求にしたがって学びを深めていくため、押し付けられた学習をするよりも楽しく勉強ができるようになります。
行動力が身につく
知的好奇心が高い子どもは通常、行動力も高い傾向があります。
知的好奇心が高い子どもは新しいことに興味を持ちやすく、興味を持ったものに対して自分で情報を収集し、解決策を見つけるために努力することが好きです。
また、自分で学ぶことによって得られる喜びや達成感もあり、やる気を引き出すこともあります。
集中して物事に取り組めるようになる
知的好奇心が高い子どもは、物事に集中して取り組める傾向があります。
なぜなら、知的好奇心が高い子どもは興味を持ったことに対して積極的に取り組み、自分が納得するまで没頭するためです。
そのため物事に集中し、長時間取り組むということができるようになります。
また、知的好奇心が強い子どもは、自分自身の意見やアイデアを持つことができるので、物事に対して独自の視点を持ったり、より深く理解することを得意とします。
このような環境や経験から、物事に対して長期的な関心を持つことができるようになり、集中して物事に取り組めるようになります。
ストレスに強くなる
知的好奇心のうち拡散的好奇心が強い場合、ストレスに強くなることがあります。
なぜなら拡散的好奇心が強い子どもは、新しいことに取り組んだり、新しい発見をすることが好きなので、その状況を楽しんでいくことができるからです。
また、特殊的好奇心が強い子どももストレスや複雑な問題に対して「なぜこうなったのか」という解決策を見つけようとするためストレスに負けずに立ち向かって行くことができるでしょう。
そのため知的好奇心が強い子どもはストレスに強くなる傾向があります。
子どもの知的好奇心を高める3つのポイント
子どもの知的好奇心を高めるポイントは以下の3つです。
・物事に興味をもつきっかけを作ってあげる
・子供と一緒に親も「なぜ?」に向き合う
・子供の熱中することを応援する
それぞれ説明していきます。
物事に興味を持つきっかけを作ってあげる
子どもの知的好奇心を高めるポイントの1つ目は「物事に興味を持つきっかけを作ってあげる」ということです。
何もないところからは知的好奇心は生まれにくいため、子どもたちの興味・関心を高めるためのきっかけを作ってあげることが重要です。
たとえば、子どもの「なぜ?」を引き出してあげるために子どもが興味を持っていることについて質問を投げかけたり、新しいことを吸収できるように本や図鑑などを一緒に読むのもおすすめです。
子どもが新しいことに挑戦し、新しい経験をすることを促すことで、知的好奇心を高めることができます。
子どもと一緒に親も「なぜ?」に向き合う
子どもの知的好奇心を高めるポイントの2つ目は「子どもと一緒に親も「なぜ?」に向き合う」ということです。
もちろん、毎回正しい答えを教えてあげる必要はありません。
子どもの「なぜ?」は知的好奇心を引き出すきっかけで、親は自分で答えを導き出すサポートができれば良いからです。
そのため、子どもの質問を遮ったり否定したりしないようにして、子どもの「なぜ?」に親も一緒に向き合うようにしましょう。
子どもの熱中することを応援する
子どもが熱中していたり、長時間集中できていた時はたくさん褒めてあげましょう。
子どもの知的好奇心を高めるためには、親と一緒に何かをしたり、親に共感してもらえるといった経験が非常に重要です。
子どもたちと一緒に経験することは、彼らの知的好奇心を高めることができます。
これによって、子どもたちは自身の知識を拡大することができます。
子どもの知的好奇心を伸ばす際の3つの注意点
親が子どもの知的好奇心を伸ばすために気をつけることは以下の通りです。
・すぐに答えを教えない
・行動を制限しない
・親が好奇心を持たない
それでは説明していきます。
すぐに答えを教えない
子どもがなにかに疑問を持った時、すぐに答えを教えない事も子どもの知的好奇心を高めるために重要です。
答えをすぐに知ってしまうと、そこから「なぜ?」「どうして?」と続く疑問が浮かびづらいからです。
そのため、子どもがなにか質問してきたらすぐに答えを教えるのではなく、どうやって調べたらいいかヒントを与え、子どもが自分で問題を解決できるようにサポート役に回ると良いでしょう。
行動を制限しない
親が子どもの行動を制限しすぎてしまうと、子どもの知的好奇心を抑制してしまう可能性があります。
危険がない限り、子どもに挑戦させることで子どもの成長を促し、知的好奇心を刺激することにつながります。
子どもの意見や考え、興味関心のあることを尊重し、子ども自身が自由にものごとを考えられるようにサポートしてあげましょう。
そうすることで子どもの自己肯定感を高めることにもつながり、自信を強く持ち、知的好奇心を刺激することができます。
親が子どもに対して批判的な考え方を持つと、子どもの知的好奇心を削いでしまう可能性があるので気をつけてください。
子どもが自分自身の考えがあるということを肯定することが重要であり、親は子どもが自分自身の考えを持っていることを尊重することが大切です。
親が好奇心を持たない
子どもの知的好奇心を育みたいのであれば、親自身も好奇心を持ち続けることが必要です。
子どもになにか質問された時、「どうしてそうなるんだろう?」と一緒に考えようとすることが大事です。
もし子どもになにか質問されても親が好奇心を持たない場合、「そんなの知らないよ」や「面倒臭いなぁ」などと突き放してしまうかもしれません。
知的好奇心の形成には、親とのコミュニケーションが重要な役割をはたしています。
子どもが「なぜ?」「どうして?」と興味を持っても親が「そんなのどうでもいいよ」と好奇心を持たない答えをしてしまうと、子どもの知的好奇心はそこから育っていきません。
まとめ
このページでは子どもの知的好奇心を高めるためのポイントやそのメリット、注意点について解説しました。
子どもの知的好奇心を伸ばすには、親自身も好奇心を持ち続ける事が大切です。
忙しい日々の中で子どもに向き合う時間を作るのは難しいかもしれませんが、ご紹介した方法をほんの少し取り入れてみてはいかがでしょうか。
親子で取り組んだ経験は、知的好奇心を伸ばすだけではなく、思い出としても子どもの大切な宝物になることでしょう。