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2023.11.29

子どもの運動能力は低下している!?高める方法を徹底解説!

子ども 運動能力 アイキャッチ画像

「子どもの運動能力を伸ばすにはどうしたらいい?」「親の運動神経が悪い場合は?」「親ができることはある?」と考えている、子育て中の保護者の方は多いでしょう。

 

「運動能力は、生まれつきの才能である」とは、言い切れません。正しい理解によって、子どもの運動能力は大きく成長させることができるのです。

 

このページでは、子どもの運動能力を高めるために知っておきたいことについて、詳しくご紹介していきます。

 

 

子どもの運動能力の推移

まず、子どもの運動能力の推移と、その変化の原因を詳しく見ていきましょう。

 

子どもの運動能力は低下傾向

昔に比べると、子どもの体格は大きくなっていますが、運動能力は低下傾向です。

参考:子供の体力の推移(すいい)について|文部科学省

 

また、ここ数年でも運動能力の低下は顕著になっています。

 

小学5年生と中学2年生を対象とした全国調査で、「体力合計点」の令和3年度の平均は、令和元年度に比べて低下しています。

参考:令和3年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果(概要)について |スポーツ庁

 

子どもの運動能力の低下は、将来的な国民の体力低下とも言えます。これが生活習慣病の増加につながることも懸念されています。

 

子どもの運動能力低下の3つの原因

子どもの運動能力が低下している原因として、以下の3つが挙げられます。

・室内遊びの増加
・遊び場の減少
・不規則な生活習慣

1つずつ、見ていきましょう。

 

室内遊びの増加

子ども 室内遊び ゲーム

子どもの運動能力低下の原因の1つ目は、室内遊びの増加です。

 

テレビ・ゲームなどの室内遊びが増加したことにより、外遊びの時間が減り、体を動かす機会が減っています。

また、習い事などで忙しいことや、事故・犯罪への懸念から自由に外遊びをさせられないという時代背景も影響しているでしょう。子どもが室内で過ごす時間が増えていることが、運動能力低下につながっています。

 

遊び場の減少

子どもの運動能力低下の原因の2つ目は、遊び場の減少です。

 

近年は、空き地や道路など、屋外の手軽な遊び場が減っています。

また、騒音問題を懸念する声やボール遊びを禁止する公園が増えていることも、子どもの外遊びを遠ざけている原因でしょう。昨今では、新型コロナウイルスの影響で、友人と遊ぶ機会自体も減っています。

遊びを通して体を動かす時間が激減していることが、子どもの運動能力低下に大きく影響しているのです。

 

不規則な生活習慣

子ども 寝不足 

子どもの運動能力低下の原因の3つ目は、不規則な生活習慣です。

 

子ども自身が塾などで忙しいことや、親の生活スタイルが不規則であることは、子どもの生活習慣に影響が出ます。不規則な生活が続くと、子どもの成長ホルモンの分泌が減り、筋肉の発達を妨げます。

また、食生活のリズムが整っていなかったり、栄養に偏りがあったりすると、肥満になりやすく、運動能力が低下する可能性があります。

 

子どもの運動能力の成長にはゴールデンエイジが重要!

子どもの運動能力の成長には、ゴールデンエイジを正しく理解し、適切に過ごすことが重要です。

 

ここでは子どものゴールデンエイジについて理解を深めるため、以下の3つについて整理します。

・ゴールデンエイジとは
・ゴールデンエイジの特徴
・ゴールデンエイジの伸ばし方

それでは、1つずつ見ていきましょう。

 

ゴールデンエイジとは

子どものゴールデンエイジとは、身体能力・運動能力が著しく発達する5〜12歳頃を指します。この時期にさまざまな運動を経験することで、神経系の発達が促進され、子どもの運動能力に大きな影響を与えます。

 

ゴールデンエイジの特徴

ゴールデンエイジ 子ども ヒーロー

子どものゴールデンエイジは、以下のような3つの時期に分けることができ、それぞれに特徴があります。

 

プレゴールデンエイジ
(5~8歳頃)
5歳までに神経系統の80%が形成され、著しく発達する時期です。この時期に基本的な体の動作を身につけておくと良いです。
ゴールデンエイジ
(9~12歳頃)
心肺機能が著しく発達する時期です。初めて見た動作も、見よう見まねですぐに習得でき、運動能力を高める黄金期と言われています。
ポストゴールデンエイジ
(13~15歳頃)
神経系統はほぼ形成されているため、短期間の急成長は難しいです。それまでに身につけたスキルに磨きをつけるためには、質の高いトレーニングが必要です。

 

ゴールデンエイジの特徴は、子どもの成長のスピードに個人差があることから、全ての子どもに同じように当てはまる訳ではありません。しかし、ゴールデンエイジは運動能力のスキルやセンスに大きな成長が見込める、一生に一度のとても重要な時期だと言えるでしょう。

 

ゴールデンエイジの伸ばし方

子どものゴールデンエイジに、より運動能力を高めるためには、1つのスポーツだけに限定せず、いろいろなスポーツにチャレンジさせることが重要です。

 

たとえば、サッカー・テニス・野球などのそれぞれのスポーツによって体の動かし方が異なります。人間の神経は全身にあり、それを発達させるためには決まった動きだけでなく、さまざまな動きで刺激する必要があるのです。

 

また、単純な動きで楽しめるもの、ゲーム性のあるものなど、子どもの年齢や性格に合った運動を選ぶなど、子どもが楽しめるように親が環境を整備することも必要です。

そうすれば、子ども自身が意欲を持って、継続的に運動することができます。楽しみながら運動能力を向上させることができるでしょう。

 

子どもの運動能力を高める遊び5選

子どもの運動能力を高めるためには、「身体のバランスをとる動き・身体を移動する動き・ものを操作する動き」といった、3つの動きを経験できる以下のような遊びが良いとされています。

・複合遊具
・ボール遊び
・鬼ごっこ
・縄跳び
・ブランコ

1つずつ、見ていきましょう。

 

複合遊具

複合遊具 公園 子ども 運動

子どもの運動能力を高める遊びの1つ目は、複合遊具です。

 

例えば、すべり台・ジャングルジム・ブランコ・ロープクライミングなどがまとまっている複合遊具は、すべる・つかむ・登る・走るなどのさまざまな動きを経験できます。

複合遊具で全身を使って遊ぶことで、筋力・柔軟性・バランス感覚が育まれるため、自然と運動能力が向上するでしょう。

また、運動能力だけでなく、考える力や他者との協調性、自己肯定感なども高めることもできます。

 

ボール遊び

子どもの運動能力を高める遊びの2つ目は、ボール遊びです。

 

ボールの動きに合わせて体を動かす必要のあるボール遊びは、反射神経や瞬発力が身につきます。これらはスポーツ競技にも役立つと同時に、日常生活の中での転倒や怪我防止にも役立ちます。

一方で、ボールは使い方を間違えると、他者に怪我を負わせてしまうこともあります。子どもの年齢や遊び方に合わせた適切なサイズのボールを使い、安全な遊び方を教えることも重要です。

 

鬼ごっこ

子どもの運動能力を高める遊びの3つ目は、鬼ごっこです。

 

鬼ごっこで長時間走り回ることで、脚力が養われます。

また、他の人の動きを見ながら捕まらないように走るため、反射神経や状況判断力も身につくでしょう。一緒に遊ぶ仲間さえいれば用具が必要ない鬼ごっこは、とても手軽な遊びであり、社交性を育むこともできます。

運動に対する興味や楽しさを感じることができるため、長期的な運動習慣を維持させるきっかけになるかもしれません。

 

縄跳び

縄跳び 公園 子ども 運動

子どもの運動能力を高める遊びの4つ目は、縄跳びです。

 

縄跳びは、跳んだり縄を操作したりしながら、体の平衡を保つことが必要な遊びです。全身の筋肉を使いますが、特にももやふくらはぎなどの下半身の筋力を鍛えることができるため、基礎代謝もアップします。

さまざまな跳び方にチャレンジすることで、筋力や身体平衡だけでなく、ものを操作する運動能力も高めることができるでしょう。

 

ブランコ

子どもの運動能力を高める遊びの5つ目は、ブランコです。

 

ブランコは、自分の体重を感じながら無意識にバランスを取ろうとするため、自然と体幹が鍛えられます。

また、握力や背筋・腹筋も強くなります。視界の変化が動体視力の向上にもつながり、平衡感やリズム感も身につくでしょう。

公園などではブランコの数が限られているので、順番に譲り合ってブランコを使うことで、社会性も育むことができます。

 

子どもの運動能力向上のために親が知っておきたいこと

 

最後に、子どもの運動能力向上のために親が知っておきたいことについて、ご紹介します。

・遺伝よりも環境的要因が重要
・さまざまな経験ができる遊びがベスト
・無理強いは逆効果

1つずつ見ていきましょう。

 

遺伝よりも環境的要因が重要

親が知っておきたいことの1つ目は、遺伝よりも環境的要因が重要ということです。

 

「子どもの運動能力が低いのは親のせい」と考えがちの方も多いですが、決してそうではありません。身長や体格、持久的能力・筋力などの身体能力は、遺伝が関連していることが明らかになっています。

しかし、運動能力は幼児期の運動経験によって伸ばせる部分がとても大きいのです。

特に、脳からの指令が神経系を通じて筋肉に伝わる伝達回路である「運動神経」は、環境によって育てることができます。

 

さまざまな経験ができる遊びがベスト

親が知っておきたいことの2つ目は、さまざまな経験ができる遊びがベストということです。

 

子どもの運動能力向上のためには、特定のトレーニングを重ねるのではなく、遊びを通していろいろな経験を重ねることが重要です。

さまざまな動きを経験すると、脳が活性化され、体を動かす神経と連携できるようになり、体を思い通りに動かせるようになります。

遊びを通したさまざまな動きによって、骨や筋肉を発達させ、運動能力を幅広く鍛えることができます。

 

無理強いは逆効果

親が知っておきたいことの3つ目は、無理強いは逆効果ということです。

 

子どもの運動能力を高めるためには、適切な運動量の維持が重要です。過剰に運動をやらせたり、叱ったりすると、子どもの動きが萎縮してしまいます。

また、親に認められることが目的になってしまうこともあるでしょう。子ども自身が楽しみながら運動に取り組めることが、何より大切です。子どもの年齢や発達状態を考慮し、安全に適切な運動量を維持できるような環境を作ることも重要です。

 

まとめ

このページでは、子どもの運動能力を高めるために知っておきたいことについて、ご紹介しました。

時代の流れや社会的背景により、子どもが外遊びをする時間が減っており、運動能力は低下傾向です。

しかし、子どもの運動能力は、適切な時期に適切な量の運動をすることで確実に向上します。将来の健康維持にもつながりますので、子どもが運動嫌いにならずに体を動かすことを楽しんでいけるよう、親も工夫を続けていきましょう!

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