子育て失敗した?と思った時試して欲しい方法と子育てのやり直しに効くコツを紹介
子育てしていると「子育てに失敗した」と多かれ少なかれ感じたことがあるのではないでしょうか。
この大きな原因として、子どものマイナスの面を目の当たりにした時、そのように感じてしまうことが多いようです。
では、子育てに「失敗」や「成功」はあるのでしょうか?
このページでは子育てに失敗したと思った時に試して欲しい方法や、子育てのやり直しに効くコツをご紹介します。
子育てに失敗したと思う理由
子育てに失敗したと思う理由について、下記にまとめてみました。
・言うことをきかない時
・自分で考えて行動できない時
・習い事などが長く続かずすぐに諦めてしまう時
・不登校やニート、引きこもりになってしまった時
1つずつ、見ていきましょう。
言うことをきかない時
乳幼児の欲求は「お腹が空いた」「眠い」など、成長に伴うものがほとんどです。
しかし、成長してくると「このおもちゃを買ってくれなければ帰らない」とか、「ごはん食べたくない(お菓子がいい)」など、いわゆる”わがまま”な要求がされるようになってきます。
・外出先でまったく言うことをきかない
・物欲が抑えられない
・自分の好きなようにしかやらず言われたことができない
・叱ると強く反抗する、泣きわめく
いわゆる言うことをきかない時に、ママやパパは「こんなにわがままになってしまい、甘やかし過ぎた」と判断し、「子育てに失敗した」と感じてしまうようです。
自分で考えて行動できない時
大人なら当たり前にできることを自分で考えて行動できない時に子育てに失敗したと思うことがあるようです。
たとえば、下記のような時に「親が手を出し過ぎてしまったかな?」と自分の子育てに自信をなくしてしまうことがあります。
・朝起きたらトイレに行くことができない
・朝ごはんを食べることができない
・着替えるなどをまったく自分からしようと動かない
また、なにかをしようとする時に自分の意見ではなく親の顔色ばかり伺ったり、自分一人ではなにもやろうとしなかったりするなど、、自分で考えて行動できない時に、「子育てに失敗した」と思ってしまうようです。
習い事などが長く続かずすぐに諦めてしまう時
子どもが自分から習いたいと言ったのに、習い事などが長く続かずすぐに諦めてしまう時、「うちの子どもには忍耐力がないのではないか」とママやパパは悩んでしまうかもしれません。
しかし、親が始めさせた習い事であれば子どもにはあまり興味がなかったり、不向きだったりすることも考えられます。
また、最初は楽しいと思って始めたことでもなかなか上達しないと、モチベーションが上がらないということもあります。
そのほか、子どもが習い事をやめたいと言った時は、忍耐力ややる気以外にもたくさんの要因が考えられます。
まずは、「なぜやめたいのか」や、その習い事を通じて「どのようになりたいのか」を子どもと一緒によく考える必要があるかもしれません。
不登校やニート、引きこもりになってしまった時
不登校やニート、引きこもりになってしまった時に「子育てに失敗した」と感じるかもしれません。
不登校やニート、引きこもりにはさまざまな原因があると思いますが、原因のひとつとして「親の過干渉」が挙げられます。
子どもを良い方向へ導くための干渉は大事ですが、すべて指示通り動くように子どもに教育してしまうと、子供は「親の言う通りにしかできない」と考えてしまい、自分の将来や人生に対して「どうせ自分の思うようにはできない」と希望をなくしてしまいます。
子育てに失敗したと思った時に試してみて欲しいこと4つ
子育てに失敗したと思った時に試してみて欲しいことを4つ紹介します。
・子どもを人(兄弟)と比べないようにする
・感情で子どものことを怒らない
・子ども自身の気持ちを尊重してみる
・親が一人で抱え込まない
1つずつ、見ていきましょう。
子どもを人(兄弟)と比べないようにする
試してみて欲しいことの1つ目は、子どもを人(兄弟)と比べないようにすることです。
同じ環境で育てているからといって、兄弟がみんな同じような性格に育つわけではありません。
まったく同じことを言っても、兄弟間で受け取り方が全然違うこともあります。
一人っ子だとよその家の子どもと比べがちですが、その子なりのペースというものがあるので同じ年齢だからと言って同じようなペースで成長するわけではありません。
親としては色々なことが気になってしまいますが、必ずしも自分の理想通りの成長をするわけではないため、その子自身の成長過程を観察するようにしてください。
感情で子どものことを怒らない
試してみて欲しいことの2つ目は、感情で子どものことを怒らないようにすることです。
親も人間なので、イライラしている時や体調が悪い時など自分の感情しだいでキツく怒ってしまうことがあるでしょう。
しかし、子どもは「叱られた原因がなにか」を瞬時に理解することが難しいため、何がいけなかったのかわからないと、同じことを繰り返してしまいます。
また、叱られたことを一度でやらなくなるわけではありませんので、忍耐強く繰り返し教える必要があります。
子どもが反抗的だったり、ヒートアップしてしまい引っ込みがつかなくなってしまうこともあります。
感情的になりそうになったらいったん子どもと距離を置いてみるのもひとつの手です。
子ども自身の気持ちを尊重してみる
試してみて欲しいことの3つ目は、子ども自身の気持ちを尊重してみることです。
親にとっては望ましくないことでも、その行動は子どもにとっては必ずなにか理由があります。子どもにとっては、とても大事に感じていることかもしれません。
時間と心の余裕が許す限り、子どもの行動をよく観察したり、子どもとコミュニケーションをとったりして子どもの考えをよく聞いてみてください。
頭ごなしに否定されず、自分の考えを聞いてもらえるだけでも子どもは自分のことを受け入れてもらえたと感じ、態度に変化があらわれることもあります。
親が一人で抱え込まない
試してみて欲しいことの4つ目は、親が一人で抱え込まないことです。
子どもが幼稚園や保育園に入る前は、外に出なければ家に引きこもってしまうことも多いでしょう。
近くに公園がある場合は、午前中からお昼前後に行ってみると、同じくらいの月齢の子どもがお散歩や遊びに来ていることがあります。
同じような悩みに共感してもらえるとそれだけで心が晴れやかになるかもしれません。
よそのお母さんとコミュニケーションをとったりママ友を作るのが苦手などの場合は、児童館や保健センターなどで助産師さんに相談できる自治体があります。
子育てをしているとほんの小さなことでも悩んでしまうため、一人で抱え込まずに誰かに相談するようにしましょう。
話すことで安心に変わることもあります。
子育てに失敗はない!やり直したいと思った時にすること
子育てに失敗したと感じてしまった時、「子育てをやり直したい」と思うことがあるかもしれません。
親も人間なので間違ってしまうこともあるかもしれないけれど、子育てに失敗や成功はありません。
子育てに失敗はない!やり直したいと思った時にすることを下記にまとめてみました。
ぜひ今から紹介する方法を試してみてください。
・完璧主義をやめる
・「子どものため」という考え方を一旦やめる
・スマホを置いて目の前の子どもと向き合ってみる
1つずつ、見ていきましょう。
完璧主義をやめる
1つ目は、完璧主義をやめることです。
今まで自分が完璧主義を貫いてきた親は、子どもにも同じように完璧主義を求める傾向があります。
子どもに対して理想を掲げること自体は悪いことではありませんが、それが叶わなかった時に「失敗した」と感じてしまいがちです。
親にとっては理想通りに子どもを育てることができなかった「失敗」と、子どもにとっては親の期待通りの結果が出せなかったという「失敗」で、どちらもハッピーにはなれません。
実際は「成功」も「失敗」もなく、「そう感じている」という気持ちがあるという事だけです。
・第一志望に合格しなかった
・検定試験に一発で合格できなかった
それらは必ずしも「人生の失敗」ではありません。大切なのはなにか物事に失敗したりつまずくことがあった時、「失敗から学ぶ姿勢」を教えることです。
失敗から学ぶことによって、失敗してもすぐに諦めたり心が折れてしまわぬ精神的な強さを育てることにも繋がります。
「子どものため」という考え方を一旦やめる
2つ目は、「子どものため」という考え方を一旦やめることです。
子どもがどんな大人になってほしいのか期待をするあまりに「子どものため」と親の価値観を一方的に押し付けてしまうことがあります。
実は「子どものため」と思ってしていることは、子どもの自立を妨げてしまうこともあります。
なぜなら、子ども自身が考えて行動するのではなく、常に「こうしたら親が喜ぶ」「こうすれば親に怒られる」という基準で物事を判断するようになってしまう可能性があるからです。
色々な性格の人がいたり、人によって感じ方が異なるように、子どもにもそれぞれ気質や個性があります。
親にとって合うやり方だったとしても子どもにとって必ずしも良いわけではありません。
子どもも一つの「個」です。
「子どものため」と親がなんでもリードして進めてしまうのではなく、子どもの個性を大事にして尊重することで、その子自身に合うやり方を探してみてください。
スマホを置いて目の前の子どもと向き合ってみる
3つ目は、スマホを置いて目の前の子どもと向き合ってみることです。
子育てで不安なことがあると、今は昔と違ってスマホでなんでも調べることができます。
しかし、その方法が子どもに合っているのかどうかはわかりません。スマホの見過ぎで「スマホネグレクト」に繋がってしまうこともあります。
また、情報がありすぎて逆に不安に繋がってしまうことも考えられます。
いったんスマホを置いて、目の前の子どもが今どんな状態なのか、なにを欲しているのか向き合ってみてください。
まとめ
親子関係がスムーズにいかなかったり、子どもが自分の理想からかけ離れてしまうと「子育てに失敗したのかな」と考えがちです。
しかし、これまで解説してきたとおり子育てに失敗はありませんし、やり直しはいつからでもできます。
子どもに一番必要なのはなによりも「愛情を感じること」です。
一日に何回でも子どもに「大好き」と伝えたり、抱きしめたりすることで、子どもは「愛されている」と感じます。
きちんと挨拶ができた、ごはんを残さず食べられた、お友達におもちゃを譲ってあげられたなど、ほんの小さなささいなことでも親から褒められることで「親から認められた」「親のそばにいることが安心」「親のそばが居心地が良い」と愛情が伝わるきっかけになります。
子育て失敗したかも、と思ってしまうような出来事でも成長するうえでの「ひとつの経験」と前向きに捉えられると良いでしょう。