幼少期の遊びが子どもの発達に効果がある理由!おすすめの遊び10選
幼少期の「遊び」は、子どもにとってただ楽しいだけではなく、様々な能力や感覚を育てる重要な活動です。
特に、幼少期の遊びは、脳や身体、心や社会性などの発達に大きな影響を与えます。
では、どんな遊びが幼少期におすすめなのでしょうか?
このページでは、幼少期の遊びが子どもの発達に効果がある理由として、ポイントを3つ紹介します。
また、幼少期におすすめの遊び10選として、身体を動かす遊びから一人でできる遊びまで、さまざまな種類の遊びを紹介します。
「どんな遊びをさせたらいいのか」と悩んでしまっているママやパパ、ぜひこのページを参考にして、子どもにとって楽しく有益な遊びを見つけてください。
もくじ
幼少期の遊びと子どもの発達の関係
幼少期の遊びと子どもの発達の関係については次のようなものがあります。
・脳や身体を発達させる
・創造力や柔軟性を育てる
・コミュニケーション能力の向上
それぞれ紹介していきます。
脳や身体を発達させる
幼少期の「遊び」には、子どもの脳や身体を発達させる効果があります。
子どもは遊びながら視覚や聴覚、触覚などの感覚を使って物事の特徴や関係性を認識したり、記憶することで脳の神経回路を形成するためのさまざまな刺激を受けています。
たとえば、身体を動かす遊びでは筋力やバランス感覚、創造的な遊びでは想像力や表現力、言葉や数字を使う遊びでは認知能力や記憶力などを高めます。
創造力や柔軟性を育てる
幼少期の「遊び」には、子どもの創造力や柔軟性を育てる効果があります。
子どもにとって遊ぶことは自由で楽しい時間であり、自分の好きなように物事を考えたり表現したりすることができます。
子どもは自分の頭の中にあるイメージを具現化したり、物語や役割を作り出したりすることで、自分の感情や考えを表現する能力や想像力が豊かになります。
また、ルールや役割がある遊びでは、他者と協力したり競争したりしながら目標に向かって行動します。
遊んでいる最中、予期せぬ出来事や困難に直面することもありますが、これは物事に対する柔軟な対応力や問題解決力を養う訓練になります。
コミュニケーション能力の向上
幼少期の「遊び」には、子どものコミュニケーション能力の向上にも効果があります。
友達や家族との交流を通じて自分の気持ちや考えを言葉や表情で伝えたり、相手の気持ちや考えを聞いたりしながらコミュニケーションを学ぶことで、言葉の理解力や表現力が向上し、自己表現や他者理解の基礎を作ることができます。
協力したり一つのものを一緒に使う遊びはチームワークや思いやりの気持ちを養い、他者との関わり方を学ぶ機会になります。
遊びの中でのコミュニケーションは、子どもの社会性の発達にも重要な役割を果たします。
幼少期におすすめの遊び10選
幼少期におすすめの遊びを10個紹介します。
・身体を動かす遊び
・創造的な遊び
・ルールや役割がある遊び
・自然と触れ合う遊び
・言葉や数字を使う遊び
・音楽やリズムに合わせる遊び
・本や絵本を読む遊び
・テレビゲームやアプリを使う遊び
・おもちゃや道具を使う遊び
・一人でできる遊び
ひとつずつ紹介していきます。
身体を動かす遊び
身体を動かす遊びには次のようなものがあります。
・公園での鬼ごっこやかくれんぼ
・自転車やボール遊び
・ジャンプロープやフラフープ
身体を動かす遊びでは、走ったり跳んだり投げたりすることで、筋力や持久力、反応速度やバランス感覚などを鍛え、子どもの身体的な発達にとって必要な刺激を与えます。
ボールや縄跳びなどの道具を使う遊びは、子どもの手先の器用さや目と手の連動性などを育みます。
また、鬼ごっこやドッジボールなどのルールがある遊びでは、協調性や戦略性も養います。
創造的な遊び
創造的な遊びには次のようなものがあります。
・お絵描きや粘土遊び
・おままごとやブロック遊び
・手作り工作や折り紙
創造的な遊びは、自分の頭の中にあるイメージを具現化したり、物語や役割を作り出したりと、子どもの想像力や表現力を養う効果があります。
たとえば、絵や工作などの遊びは、子どもの色彩感覚や空間認識力などを高める効果があります。
人形劇やおままごとなどの遊びは、子どもの感情表現や役割理解などを深めます。
ブロックや積み木などの遊びは、子どもの空間認識力や創造性などを高めます 。
ルールや役割がある遊び
ルールや役割がある遊びには次のようなものがあります。
・カードゲームやボードゲーム
・お店屋さんごっこ
・野球やサッカー
ルールや役割がある遊びは、子どものコミュニケーション能力や社会性を育みます。
役割分担がある遊びでは、自分の役割に応じて言うセリフを考えたり相手の役割に応じて反応したりします。
カードゲームやボードゲームでは、戦略性や論理性などを高めます。決められたルールを守りながら自分の意見や要求を主張したり相手の意見や要求に応じたり、交渉力や協調性を養う経験になります。
ルールや役割がある遊びは、子どもにとって他者との関係を築くために必要なルールや役割を学ぶことができます。
また、ルールや役割がある遊びは、自分の感情や行動をコントロールする能力も養います。
自然と触れ合う遊び
自然と触れ合う遊びには次のようなものがあります。
・公園での自然観察
・虫捕りや花摘み
・キャンプやピクニック
自然と触れ合う遊びでは、虫捕りや花摘み、水遊びなどをすることで、自然の素材や色彩、香りや音などを感じて子どもの五感や感受性に刺激を与え、感性や表現力を豊かにします。
自然と触れ合う遊びは自然の仕組みや法則、生命の営みなどを知り、自然に対する興味や好奇心を育むことで子どもの知識を増やすことにつながります。
たとえば、ペットと遊んだり世話したりする遊びは、子どもの愛情表現や責任感などを高めます。
花や野菜を育てたり収穫したりする遊びは、子どもの栽培技術や季節感覚などを向上させます。
虫取りや魚釣りなどの遊びは、子どもの探究心や忍耐力などを育みます 。
自然と触れ合うことは、子どもの健康やストレス解消にも効果があります。
言葉や数字を使う遊び
言葉や数字を使う遊びには次のようなものがあります。
・絵本の読み聞かせ
・数え歌やなぞなぞ
・手遊びやことば遊び
言葉や数字を使う遊びは、子どもの認知能力や記憶力を育てる効果があります。
しりとりやかるた、パズルなど、言葉の意味や音、文字などを学ぶことで言語能力や思考力を高めることにつながります。
たとえば、しりとりやなぞなぞなどの遊びは、子どもの語彙力や発想力などを高めます。
数字あそびやパズルなどの遊びは、子どもの計算力や論理力などを向上させます。
本や絵本を読む遊びは、子どもの読解力や想像力、語彙力などを高めます。
絵本の読み聞かせでは子どもの語彙力や読解力を高めるだけでなく、物語に対する想像力や感情の移り変わりなどを学んだり擬似体験することにもつながります。
音楽やリズムに合わせる遊び
音楽やリズムに合わせる遊びには次のようなものがあります。
・歌や楽器の演奏
・ダンスやリズム体操
・手拍子や合いの手
音楽やリズムに合わせる遊びは、子どもの音感やリズム感を育てる効果があります。
音楽に合わせて歌ったり踊ったり楽器を演奏したりすることで、音楽のテンポやリズム、メロディーやハーモニーなどを感じ、感性や表現力が豊かになります。
音源を偏ったものにせず、様々なジャンルの曲や楽器を使うことで、子どもの音楽の幅や好みが広がり音楽に対する興味や好奇心が育ち、感性や表現力がより豊かになることに繋がります。
本や絵本を読む遊び
本や絵本を読む遊びには次のようなものがあります。
・図鑑の閲覧
・絵本のストーリーを演じる
・お気に入りの本の読み聞かせ
本や絵本を読むことは、子どもの読解力や想像力、感性や表現力を豊かにする効果があります。
絵本を読み聞かせてもらったり自分で読むことで、子どもは文字や絵から情報を得ることができます。
また、本や絵本を読むことで物語の内容や登場人物背景などを知り、想像力を養ったり、物語の主人公になりきって感情移入することで人の気持ちを理解しようとする心が育まれます。
多くの本に触れられる書店や図書館・児童館などに行く機会を増やすことで、子どもの本に対する興味関心や知的好奇心も育み、好みのジャンルが広がり将来本好きな子に育つかもしれません。
テレビゲームやアプリを使う遊び
テレビゲームやアプリを使う遊びには次のようなものがあります。
・教育アプリや知育ゲーム
・クイズやパズルゲーム
・リズムゲームやジャンプゲーム
テレビゲームやアプリを使う遊びは、子どもの集中力や反応力を育てる効果があります。
テレビゲームやアプリを使う遊びは、子どもにとって楽しく刺激的な活動であり、画面上の動きに対応することで注意力や判断力などが必要になります。
たとえば、アクションゲームやシューティングゲームなどの遊びは、子どもの反応速度や危険を察知する能力などを高めます。
パズルゲームや脱出ゲームなどの遊びは、子どもの論理的思考力や創造的思考力などを向上させます。
教育系のアプリや学習系のアプリなどの遊びは、子どもの学習意欲や向上心などを育みます 。
テレビゲームやアプリを使う遊びは、子どもの知能や集中力を高めるために必要な刺激を与えますが、目の疲れや中毒性を考え、やり過ぎには注意しましょう。
おもちゃや道具を使う遊び
おもちゃや道具を使う遊びには次のようなものがあります。
・ブロックや積み木の遊び
・科学実験キットや工作セット
・ボールを使った遊び
おもちゃや道具を使う遊びは、子どもの手先の器用さや目と手の連動性を育てる効果があります。
たとえば、粘土や折り紙などは、子どもの指先の感覚や手の力加減などを学習するのに良い遊びです。
ブロックや積み木などは組み立てたり壊したりすることで、物の立体的な形や造りなどの空間認識能力を養います。
ボールや風船などを使った遊びでは、大きさや重さによって投げた時の速度が異なることなど物理的な現象を学ぶことができます。
一人でできる遊び
一人でできる遊びには次のようなものがあります。
・絵を描いたりお話を作る
・お人形やぬいぐるみとのごっこ遊び
・パズルやクイズの解き方を考える
一人でできる遊びは、自分のペースで物事に取り組んだり自分の気持ちに向き合ったりすることができます。
また、一人でできる遊びは、自分の能力や価値を認めることで自信や満足感などを得ることもできます。
自分の好きなことを知ることで、集中力を高めることにつながったり、得意なことを見つけることで自己肯定感を高めることに繋がったりします。
幼少期の遊びのポイント
幼少期の遊びは、子どもの発達にとって重要な役割を果たしていますが、その効果を最大限に引き出すためにはいくつかのポイントがあります。
・発達に合わせた遊びを選ぶ
・色々な遊びを取り入れる
・安全面に気をつける
ひとつずつ説明します。
発達に合わせた遊びを選ぶ
幼少期の遊びのポイントの一つ目は、子どもの年齢や発達段階に合わせた遊びを選ぶことです。
幼少期は、子どもの発達に個人差が大きい時期です。そのため、子どもの発達に合わせた遊びを選ぶことが大切です。
発達に合わせた遊びとは、子どもの興味や好みに応じた遊びであり、子どもの能力やスキルに応じた遊びです。
0歳から1歳の子どもには、音や色などの刺激に反応するような遊びがおすすめです。
2歳から3歳の子どもには、言葉や動作などの表現をするような遊びがおすすめです。
4歳から5歳の子どもには、ルールや役割などの社会性を学ぶような遊びがおすすめです。
子どもが少しずつ挑戦できるような遊びを提供することで、子ども自身が成長や達成感を実感することができます。
色々な遊びを取り入れる
幼少期の遊びのポイントの二つ目は、色々な種類の遊びを取り入れるということです。
色々な種類の遊びを取り入れることで、子どもはさまざまな能力や感覚をバランスよく発達させることができます。
たとえば、身体を動かす遊びと創造的な遊びを組み合わせることで、子どもは身体能力と想像力を同時に鍛えることができます。
自然と触れ合う遊びと言葉や数字を使う遊びを組み合わせることで、子どもは観察力と認知能力を同時に高めることができます。
音楽やリズムに合わせる遊びと本や絵本を読む遊びを組み合わせることで、子どもは音感と読解力を同時に育むことができます 。
幅広い種類の遊びを子どもに経験させることで、様々な能力やスキルを総合的に発達させることができます。
身体を動かす遊び、感性を豊かにするような創造的な遊び、言葉や数字を使う知的な遊び、他の人と関わったり協力したりすることでコミュニケーション能力を高められるような遊びなど、バランスの取れた遊びの環境を整えてあげましょう。
安全面に気をつける
幼少期の遊びのポイントの三つ目は、安全面に気をつけるということです。
たとえば、身体を動かす遊びをするときは、子どもの年齢や体力に合った遊具や場所を選んだり、保護者が見守ったりする必要があります。
テレビゲームやアプリを使う遊びをするときは、子どもの目や心に負担がかからないように時間や内容に制限をつけたり、保護者が一緒にプレイしましょう。
おもちゃや道具を使う遊びをするときは、子どもの目や口に入らないように大きさや形に注意したり、保護者が片付けたりすることが必要です 。
適切な場所での遊びや安全なおもちゃの使用、子どもの目が届く範囲での監視など、事故や怪我のリスクを最小限に抑えるように心掛けましょう。
子どもの遊びに対する興味や意欲を尊重しつつ、子どもの遊びに危険がないかを常に確認し、危険がある場合は注意したり止めましょう。
まとめ
幼少期の遊びは、子どもにとって楽しく学べる学習方法であり、脳や身体、心や社会性などのさまざまな能力や感覚を育む事につながります。
このページでは、幼少期の遊びが子どもの発達に効果がある理由や、幼少期におすすめの遊び10選、幼少期の遊びのポイントなどを紹介しました。
幼少期の遊びを通して、子どもは自分の世界を広げていきます。親子で一緒に楽しく遊んでみましょう!