イヤイヤ期はいつから始まるの?年齢毎の特徴と対策などを詳しく紹介
親であれば必ず向き合わなければいけないイヤイヤ期。。。
いつ始まるのか、どうやって対策すれば良いのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
子どもにとって脳が成長する大切な時期と言われているイヤイヤ期は、ママやパパにとってはつらい時期でもあります。
このページでは、イヤイヤの年齢別の特徴や対策について、詳しく紹介します。
もくじ
イヤイヤ期はいつから始まり、いつ終わるのか?
イヤイヤ期はいつ始まっていつ終わるのでしょうか。
一般的に1歳前後から始まって、4歳を迎えるころには終わると言われていますが、個人差によって大きく変わるようです。
ここでは、イヤイヤ期が始まる時期、終わる時期についてご紹介します。
1歳前後から始まり4歳には終わる
1歳頃:自己主張をするようになる
2歳頃:魔の2歳と呼ばれる時期にピークを迎える
3歳頃:次第に楽になってくる
4歳頃:一般的にはこの頃に終わると言われる
赤ちゃんがコミュニケーションを育むために、イヤイヤ期は非常に大切な時期です。
しかし、親にとっては「言うことを全く聞いてくれない」「着替えてくれない」「思うように何も進まない」など、毎日が地獄のように感じる方も多いようです。
2歳がピーク
2歳は「魔の2歳」とも言われ、イヤイヤ期のピークであるとされます。
見えている物が何なのか徐々に分かるようになり、いろいろなものに興味が出てくる大切な時期でもあります。
「やりたいこと・やりたくないこと」という意思が芽生えてくるものの、それを上手く言葉で伝えることがまだできないため、イヤイヤが出てきます。
子ども自身がイヤイヤすることに加えて、親もつられてイライラをぶつけてしまうと、さらに子どものイヤイヤがヒートアップする危険性もあります。
個人差が大きい
イヤイヤ期は、個人差が大きいと言われています。
1歳から始まり4歳には終わるのが一般的なものの、実際はそれに当てはまらない子も多いです。
中にはイヤイヤ期がない子もいるようですし、産まれてからずっとイヤイヤ期だ、と感じる両親もいます。
また、赤ちゃんの頃はイヤイヤを言わなかったのに、突然4歳から始まる子もいるなど、実際はさまざまです。
平均的な物差しに当てはめずに、自分の子としっかりと向き合うことが大切と言えます。
親の捉え方でも変わる
イヤイヤ期の始まりは、親の捉え方でも変わると言われています。
最近自己主張が増えてきたし、イヤイヤ期が始まったのかも?と感じる親もいますし、イヤイヤ期が始まっているけれども、「赤ちゃんとはそんなものだ」と受け取って、全く気にしない親もいます。
親がどう捉えるかで、イヤイヤ期が始まったのかそうでないかが変わります。
イヤイヤ期はいつから始まったのか?年齢別の特徴を紹介
イヤイヤ期はいつからどのように始まるのでしょうか。
ここでは、0歳から3歳まで、年齢別の特徴について詳しく紹介します。
0歳
0歳の赤ちゃんは、欲求が満たされないことでイヤイヤが発生することが多いです。
理由は、下記のようにさまざまです。
・抱っこして欲しいのに置かれた
・ママと離れてしまった
・寝返りしたいのにできない
・離乳食を食べたくない
・オムツを変えたくない
・お風呂に入りたくない
産まれた時から、ママに抱っこされていないとすぐ泣く赤ちゃんもいます。
欲求が満たされていないと泣いて主張するため、育児がはじめてのママパパにとって「もしかしたらこれがイヤイヤ期なのかも」と感じる方も多いです。
0歳で始まったと感じるイヤイヤ期は、赤ちゃんの欲求を満たせば落ち着くものが多いです。
落ち着くまで優しく見守ることが大切で、時間が経てばやがて落ち着きます。
1歳
1歳で始まるイヤイヤ期は、いろいろな事に興味や関心を持ち始めます。
自分でやりたいことが増えたけど上手くいかない、と感じて発生するものが多いです。
中には、大声を出したり、かんしゃくを起こしてしまう子もいます。
親としては頭ごなしに怒るのではなく、まずは子どもに共感すること、聞いてあげる姿勢を示し、別のものに興味を移らせることも大切です。
繰り返されるイヤイヤに向き合うと、翻弄されて疲れてしまうこともあるため、周りの力を頼る、子どもとの一対一の時間を少しでも少なくするなど、少しずつ息抜きしましょう。
2歳
2歳で始まるイヤイヤ期は、魔の2歳と呼ばれるほど大変と言われています。
着替えやおむつ替えを始め、外に出るのにもイヤイヤを発揮し、欲求を満たしても満足せず、イヤイヤが永遠に続くという特徴が挙げられます。
2歳はある程度大人の言葉が分かりますが、言い訳が通用せず大変がんこです。
大人から見ると、今までできていたことが急にイヤイヤされるため、戸惑いを感じてつい注意したり怒ったりしてしまいがちです。
魔の2歳はとてつもなく大変ですが、もしも余裕があれば、とことん好きなようにやらせてあげる日を作ってあげることも、本人の成長に結びつきます。
3歳
3歳で始まるイヤイヤ期は、自己主張や自我の芽生えによるものが大きいと言われています。
幼稚園や保育園、またお出かけでは、いい子にしているものの家にいると泣きわめく、ものを投げるなどがあります。子どもによってはその逆もあります。
原因の一つとして、外の環境にストレスを感じることが挙げられます。
3歳は物事の多くを理解している子も多いのですが、まだまだわがままを発揮して甘えたい時期です。
イヤイヤが見られた場合には、「話をじっくり聞いてあげる」「共感して子どもに向き合って、抱きしめてあげる」「たくさん甘えさせてあげる」などするといいでしょう。
イヤイヤ期が始まる原因
ここまで、イヤイヤ期が始まる時期・終わる時期と、それぞれの特徴について見ていきました。
それでは、イヤイヤ期が始まる原因として、何があるのでしょうか?
ここからは、イヤイヤ期が始まる原因について詳しく紹介していきます。
やりたい意欲が湧く
原因の1つ目は、やりたい意欲が湧くことです。
周りのものが何なのか分かってくると、ママパパやお姉ちゃん、お兄ちゃんがやっていることを自分もやりたい!と思うようになります。
ただ言葉で上手く表現できないために、やりたい気持ちをうまく表せず、手をのばしただけで「危ないよ」と注意されて、イヤイヤを発揮します。
自分の意思とできることが一致しない
原因の2つ目は、自分の意思とできることが一致しないことです。
生まれてきた赤ちゃんは、成長するにつれて、いろいろなものに興味がでてきてやりたいという意思が湧きます。
しかし、身体はまだまだ追いつきません。
「ボールを受け止めたい」「1人でお着替えしたい」「家の鍵を自分で開けたい」など、やりたいことはありますが、3歳までの子どもが1人で行うことは困難です。
やりたい意欲があるものの、それができないためにイヤイヤを発揮することも多くあります。
子どもは成長するに連れて周りに何があるかを次第に認識し、いろんなものに興味をもちます。次第に好きなものと苦手なものが出てきて、自我が芽生えてくるものの言葉では表現できず、自分の意思とできることが一致しないがためにイヤイヤが出てくる、とも言われています。
甘えたい
原因の3つ目は、甘えたいという欲求です。
特に2、3歳の幼児期は一人でできることが増えているものの、まだまだ親に甘えたい、たくさん構ってもらいたい年頃です。
また、眠くて不機嫌になる、抱っこしてほしいという要求もあります。
イヤイヤ期が始まったかどうか分かる行動
イヤイヤ期が始まったかどうか判断できれば、親としても気持ちを割り切って落ち着くことができそうですよね。
ここではイヤイヤ期が始まった可能性が高い、行動パターンについて紹介します。
なんでもイヤと言う
イヤイヤ期が始まった時に見られる行動の1つ目は、なんでも「イヤ」と言うことです。
親が何を言っても、何をしても「イヤ!」といいます。
例えば、近くのスーパーに行くとき、こんな行動を取るようになります。
・着替えるのが嫌
・靴下を履きたくない
・靴が気に入らない
・玄関の鍵を自分でしめたかった
・エレベーターのボタンを自分で押したかった
・スーパーまでのルートが思い通りでなかった
・公園を見つけたのに寄れなかった
以前に比べイヤイヤという回数が増えたら、イヤイヤ期が始まったと考えてもよいかもしれません。
今まで大丈夫だったことを嫌がる
イヤイヤ期が始まったと見られる行動の2つ目は、今までなんともなかったことが急に嫌がってやらなくなることです。
例えば、歯磨きや食事・着替え・お風呂、さらには寝かしつけなど、今まで何も嫌がっていなかったことを急に拒否して大泣きするようになります。
家の中ではまだマシな方で、公共の場でひっくり返って泣き叫ぶ、暴れ出す子もいます。
完全なイヤイヤ期と言えるでしょう。
できないことをやりたがる
イヤイヤ期が始まったと見られる行動の3つ目は、できないことをやりたがることです。
特にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる、2歳くらいの子によく見られます。
自立心が強くなり、身の回りのことを何でも自分でやりたがります。
上に置いてあるものを取ろうとする、はさみを使おうとするなど、まだまだ年齢的に早いことも多いのですが、本人はそんな事お構いなしにやろうとするので大変です。
できないことをやりたがったり、できないことで泣き叫ぶことが続くなら、イヤイヤ期と見ていいでしょう。
友達を叩く
イヤイヤ期が始まったと見られる行動の4つ目は、友達を叩くことです。
イヤなことがあると友達をたたいて気持ちを表します。
大人は「どうして他の子を叩くの?」と思ってしまいますが、子どもとしては「嫌なことが起こってしまったものの、口でうまく伝えられず、先に手が出てしまう」ということがあります。
イヤイヤ期はいつからどのように対策すればいい?
ここまでイヤイヤ期の期間、特徴、行動について見ていきました。
ここからは、イヤイヤ期を乗り越えるための対策についてご紹介します。
とことん付き合う
対策の1つ目は、とことん付き合うことです。
できないことでも、本人がやりたがるのであれば危なくない範囲でやらせて、一緒に付き合ってあげましょう。
飲み物をコップに注ぐのを手伝ってもらう、お着替えを待つ、着替えたくないならパジャマのままで過ごさせる、料理もたまには好きなものだけ食べる日もあってもいいかもしれません。
振り返ればきっとあっという間に過ぎ去るイヤイヤ期、たまにはとことん付き合ってあげましょう。
子どもは大人の接し方をしっかりと見ています。
特に2歳までは、大人が無理のない範囲で子どもと向き合い付き合うことが大切です。
子どもが納得するまで見守ることが、その後の成長、子ども自身の接し方につながります。
その一方で、正直大人にとってはイヤイヤ期に付き合うことは、とんでもなく大変です。
頑張りすぎず、たまには一人で過ごすなど、息抜きの時間も作ってみましょう。
共感する
対策の2つ目は、共感することです。
イヤイヤを否定するのではなく、子どもに「〜がやりたいの?」「〜が欲しいの?」など、親が子どもの意思、何をしたいかをしっかりと確認してあげましょう。
子どもはイヤイヤが収まらないこともあるかもしれませんが、親が自分の意見を聞いていることを、多少なりとも理解します。
頭ごなしに否定したり放置したりするのではなく、子どもの気持ちを聞いて、共感しましょう。
複数選択肢
対策の3つ目は、複数選択を与えることです。
幼児時期からイヤイヤを発揮するときは「どっちの服を着たい?」「どっちを食べたい?」など、子どもに選択してもらいましょう。
イヤイヤがひどい時は耳も傾けてくれないかもしれませんが、複数の選択肢が子どものイヤイヤを解決してくれることもあります。
ゲーム要素を盛り込む
対策の4つ目は、ゲーム要素を盛り込むことです。
イヤイヤに対して、ゲームを加えることです。「じゃあ、あそこまでかけっこしようか、よーいどん!」といって子どもを動かしたり、「子どもの泣き声を真似てみる」「動物の真似をしてみる」など、楽しい雰囲気づくりをしてみましょう。
毎回は通用しないかもしれませんが、大人がイヤイヤの空気に巻き込まれないようにするためにも、ゲーム要素を盛り込むことも大切です。
原因を追求する
対策の5つ目は、原因を追求することです。
子どもは、単に嫌なことがありイヤイヤしている場合の他に、下記のように生理的な問題で泣いていることもあります。
・眠たい
・疲れて歩きたくない
・お腹が空いている
・体調が悪い
・痛いところがある
怪我や病気が原因の可能性もあるため、イヤイヤ期と断定するのではなく、子どもの顔色、体調・体温をチェックするようにしましょう。
落ち着くまで待つ
対策の6点目は、子どもの気持ちが落ち着くまでとりあえず待つことです。
イヤイヤ中は何を言っても、どう対策しても聞いてくれないこともあります。
なんとか解決しようとするのではなく、子どもが一旦落ち着くのを待つことも大切です。
泣きすぎて疲れて寝てしまうこともあるかもしれませんが、対策の打ちようがないときは思い切って待ってみましょう。
予定を伝える
対策の7点目は、予定を伝えることです。
子どもは突然の出来事に「思い通りにならない」と感じてイヤイヤすることもあります。
あらかじめ行く場所や予定を伝えることで、子どもも多少なりとも理解して、イヤイヤが少なくなるかもしれません。
外出先やイベントなど、予定が決まっているものは、子どもとも共有しましょう。
予定を詰め込まない
対策の8点目は予定を詰め込まないことです。
予定を詰めすぎると、イヤイヤした際に思い通りにいかなくて、親がイライラしてしまいます。
おおらかに接するためにも、不要な予定は入れないこと、極力あれやろうこれやろうと思わないことが大切です。
1人で抱え込まない
対策の9点目は、1人で抱え込まないことです。
子どものイヤイヤを、パートナーや家族・友達に相談しましょう。
イヤイヤ期は子どもに向き合ってあげることが大切ですが、ママやパパに余裕がないと難しいものです。
いけないとわかっていても、自分に余裕がないために、つい怒ってしまう、イライラをぶつけてしまう方も少なくないと思います。イヤイヤ期の子どもと付き合うのは本当に大変です。
一人で抱え込まずに、下記のような方法で親が息抜きすることが大切です。
・夫婦で分担する
・友人と過ごしてリフレッシュする
・おばあちゃん・おじいちゃんに預けられないかお願いしてみる
・一時保育を利用する
リフレッシュすることで、また子育ての時間を愛おしいと思い、子どもにも優しくなれます。
イヤイヤ期の怒り方
ここまでイヤイヤ期の期間・行動・対策について説明しました。
それでは、イヤイヤ期には、大人はどのような方法で接するべきなのでしょうか?
ここからは、怒り方について見ていきましょう。
シンプルに怒る
怒り方の1つ目は、シンプルに怒ることです。
必要なことのみを冷静に「それはいけないことだよ」と伝えます。
イヤイヤ期だからといって放置するのではなく、シンプルに何がいけないのかを明確に伝えます。
最初は聞かなくて効果が見られないかもしれませんが、子どもに言葉としてしっかりと教えることで、徐々に効果が出てくるでしょう。
回数を制限する
怒り方の2つ目は、回数を制限することです。
子どもは大人と同じで、何度も怒られると嫌な気持ちになります。また、怒られることに慣れてしまって、そのうち聞く耳を持たなくなり、重要なことも伝わらないことでしょう。
子どもに注意する時は、何度も怒らない、同じことは3回までと怒る回数を決めることが大切です。
感情的に怒った後は謝る
怒り方の3つ目は、感情的に怒った後は謝ることです。
親も人間なので、感情的に怒ってしまうことは仕方がありません。
しかし、怒られ続けた子どもは自己肯定感が低くなる傾向にあります。必要以上に感情的に怒ってしまったときは、怒った後にしっかりと愛情を伝えてあげることが大切です。
後ろめたい気持ちになったときは、寝る前にでも、大好きだと子どもに伝えてあげましょう。
まとめ
このページでは、イヤイヤ期がいつから始まるのか、年齢別の特徴と原因と行動、対策について紹介しました。
イヤイヤ期の子どもにはしっかりと向き合ってあげることが大切ですが、四六時中接するのは親にとって本当に大変です。
ママやパパも抱え込まず、息抜きの時間を作って心も身体も休ませながら、イヤイヤ期と上手につきあいましょう。