2歳児は数字の読み書きや理解がどれくらいできる?おすすめ絵本・おもちゃも紹介
2歳児が数字の読み書きができるかどうか、どれくらい理解できるかは、子ども1人1人によってかなり異なります。
中には、数字や図形にかなり早いうちから興味を持ち、計算の基本の概念まで理解する子どももいるため、2歳児の数字の理解度を一概に明言することはできません。
また、特に数字に強い関心があると「子どもが自閉スペクトラム症ではないか?」と気になる保護者の方も多いようです。
そこでこのページでは、2歳児の数字の理解度やこだわり・教え方のポイント・おすすめの数字の絵本やおもちゃなどについて、詳しくご紹介していきます。
もくじ
2歳児は数字がわかる?読める?書ける?
一般的には、2歳児が数字の読み書きをすることは難しいです。
一方で、2歳前後から数字の概念を理解したり、読み書きを始めたりする子どももいます。これは子どもの発達段階や興味・能力によって、個人差がかなり大きいです。
多くの2歳児は、指を折って数字を数えたり、指指ししながら物を数えたりする動作を見せることで、「数字」の存在を理解するようになります。しかし、数字の概念を完全に理解したり、1人で数を数えられるようになるのは3歳以降のケースが多いです。
ただし、遊びを通じて数字に触れる機会を保護者が与えることで、数字に興味を持ったり、基本的な理解を促すことはできるでしょう。
数字が特に好き・こだわりがある2歳児もいる
2歳児の中には、早いうちから数字に特別な興味やこだわりを持つ子どももいます。
例えば、数字が書かれた積み木を並べることにこだわったり、時計やカレンダーなど数字を含む物に特別な興味を持ったりします。
数字が好きな子どもは、大人が驚くほど自らどんどん理解を深め、2歳児であっても簡単な計算の概念が理解できる場合があります。
このように数字にこだわりや執着が強いと、自閉スペクトラム症を懸念する保護者もいます。自閉スペクトラム症に「規則的な数字やパターンや順序に興味を持つ」という特性が含まれることがありますが、一概には言えないことが多いです。
数字への興味・関心が高い子どもに、それらの理解を深められる環境を整えることは、成長過程でとても大切な役割を果たすでしょう。
そのため、子どもをよく観察し、子どもの興味・関心に合わせた遊びなどで、数字の理解を深められるよう、サポートすることが重要です。
2歳児への数字の教え方
次に、2歳児に数字を教えるときのポイント3つを見ていきましょう。
・生活や遊びの中に数字を取り入れる
・歌やリズムを使う
・焦らず繰り返す
1つずつ、ご紹介します。
生活や遊びの中に数字を取り入れる
2歳児への数字の教え方のポイントの1つ目は、生活や遊びの中に数字を取り入れることです。
日常生活や遊びの中に数字を取り入れることは、2歳児の数字の理解にとても効果的です。
例えば、食事のときにお皿やおはしの数を数えたり、階段の昇り降りのときに段数を数えたりすることで、数字の概念を自然と感じることができます。
また、数字に関わる歌や童謡を歌ったり、ブロックや積み木を使って数を数えながら遊んだりすることで、楽しみながら数字に親しむことができるでしょう。
無理に教えようとせず、生活の中に数字がたくさん含まれていることを子どもに感じさせることが、数字に興味を持つきっかけになることがあります。
歌やリズムを使う
2歳児への数字の教え方のポイントの2つ目は、歌やリズムを使うことです。
数字を数える歌を一緒に歌ったり、リズムを使って数字をカウントしたりするなど、耳を使うことで、数字の順序などを自然と覚えられます。
また、数字を数えるときに指を折ったり、数えながらジャンプしたりすることで、視覚的な刺激も加えることができるでしょう。
このように、歌やリズム、手遊びやジェスチャーと組み合わせて数字と親しむことで、身体的な体験を通して、数字を理解することができます。
焦らず繰り返す
2歳児への数字の教え方のポイントの3つ目は、焦らず繰り返すことです。
2歳児はいろいろなことに興味を持つ時期なので、数字を教えることに焦りすぎないことが重要です。
子どもが新しい概念やスキルを習得するためには、繰り返しの学習が必要です。そのため、数字も何度も見たり聞いたりすることで、徐々に理解していきます。
焦らずに繰り返し数字に触れることで、子どもはストレスを感じることなく、楽しみながら学ぶことができるでしょう。
2歳児におすすめの数字の絵本
次に、数字の理解に役立つ2歳児におすすめの絵本をご紹介します。
・「はじめての123」
・「いくつかな? (かずのえほん)」
・「1,2,3どうぶつえんへ」
・「ぐりとぐらの1・2・3」
・「かずあそびウラパン・オコサ」
それぞれを、見ていきましょう。
「はじめての123」
「はじめての123」は、ウサギやクマといったカラフルな動物が印象的な、たかいよしかず作の絵本です。
イラストを見ながら、ものの名前と数え方を学べるようになっており、1〜100まで数えられるようになります。
数字の表記と、それに対応するイラストがとても分かりやすく、初めての数字の学習にもピッタリです。
2歳児が手にとれるサイズで、お出かけ時にも便利な絵本です。
「いくつかな? (かずのえほん)」
「いくつかな? (かずのえほん)」は、多くの絵本を手がけている2人、作・谷川俊太郎、絵・堀内誠一の絵本です。
この2人が手がけた絵本は数多くありますが、この絵本は数がテーマになっています。
かたつむりが散歩をしながら、1から10までを数えていくストーリーで、一緒に冒険する気分で読み進められます。
言葉の響きやリズムが美しく、読み聞かせをすることで、子どもは自然と数に親しむことができます。
「1,2,3どうぶつえんへ」
「1,2,3どうぶつえんへ」は、「はらぺこあおむし」などの絵本でも著名なエリック・カールによる絵本です。
エリック・カールの独特の手法で描かれた、1頭のぞうや10羽の鳥など、カラフルな動物がたくさん登場します。
さまざまな動物たちを指で数えているうちに、数字を覚えることができるでしょう。
美しい色合いの独特なイラスト技法で、見返す度に新しい発見ができる楽しい1冊です。
「ぐりとぐらの1・2・3」
「ぐりとぐらの1・2・3」は、作・なかがわりえこ、絵・やまわきゆりこの「ぐりとぐらのあいうえお」の姉妹版の絵本です。
かわいらしい動物たちがたくさん登場し、リズミカルな言葉でストーリーが進みます。
いのしし・ぞう・うさぎ・かめなどの魅力的なイラストで、数字に親しむことができます。
「ぐりとぐら」シリーズが好きな子どもが、数字を学ぶのにピッタリな絵本です。
「かずあそびウラパン・オコサ」
「かずあそびウラパン・オコサ」は、谷川晃一作の数遊びができるユニークな絵本です。
1は「ウラパン」、2は「オコサ」、3は「ウラパン・オコサ」というように、2進法の概念で数える、数字が2つしかない世界のお話です。
サルの顔の鼻は1つなので「ウラパン」、目と耳はそれぞれ2つなので「オコサ」というように、視覚的にも楽しみながら数を学ぶことができます。
呪文のような言葉の響きとリズムがおもしろい、不思議な数遊び絵本です。
2歳児におすすめの数字のおもちゃ6選
最後に、2歳児におすすめの数字のおもちゃ6選をご紹介します。
ナンバーポップ
ナンバーポップは、2歳児が遊びながら数字と親しむことができる、カラフルなアイスキャンディー型のおもちゃです。
1~10までの数のドットが描かれたアイスキャンディー本体と、そのドットの数と同じ数字が書かれたカバーを探して、数字マッチング遊びができます。
色鮮やかなかわいらしいフォルムのアイスキャンディーが2歳児の興味をひきつけ、遊びながら自然と数が数えられるようになるでしょう。
<ナンバーポップの特徴>
・ポップな色のアイスキャンディー型おもちゃ
・アイスのフレーバーを決めてままごと遊びも
・カバーの付け外しで指先知育もできる
手指の運動 ハリネズミ ピンク
手指の運動 ハリネズミ ピンクは、立体型のハリネズミの背中の穴に、はめ込み棒を差し込んで遊びます。
1〜12の数字が書かれた背中の穴に合うはめ込み棒を探し、差し込んだり引き抜いたりして遊びます。数えながら抜き差ししたり、はめ込み棒を色別に分けて数えたりすることで、数字の存在を身近に感じられるでしょう。
ハリネズミの背中にはめ込み棒を収納できるので、遊んだ後のお片付け習慣もつけられます。
<手指の運動 ハリネズミ ピンクの特徴>
・かわいいハリネズミのハリで数字が学べる
・カラフルな12本のはめ込み棒
・整理整頓の習慣もつけられる
ハリネズミ スパイクの数・形・色パズル
ハリネズミ スパイクの数・形・色パズルは、色・形・数字などが学べる、ハリネズミ型のパズルボードと、針ピース5個・形ピース5個のセットです。
1〜5の数字が書かれた針ピースや、円形・ハート形・三角形などの形ピースをパズルボードにはめ込んだり、並べたりすることで、手を使って数字や形を学べます。
各ピースは2歳児でも持ちやすくボードにはめやすいので、「できた!」をたくさん経験させてあげられます。
<ハリネズミ スパイクの数・形・色パズルの特徴>
・数・形・色が学べるハリネズミのパズル
・色彩感覚も養うカラフルなパーツ
・丈夫なパーツで長く遊べる
チクタク時計の木製パズル
チクタク時計の木製パズルは、時計本体のおもちゃと数字ブロック12個のセットです。
あたたかみのある木製の時計本体は、各数字部分がへこんでいるため、数字ブロックをはめて完成させられるようになっています。
形が異なる各数字ブロックは、8色に色分けされており、遊んでいるうちに、数字だけでなく、形や色、時間の概念も身につけられるでしょう。
<チクタク時計の木製パズルの特徴>
・身近な時計のおもちゃで数字が学べる
・カラフルなデザインでプレゼントにもピッタリ
・丈夫で手ざわりの良い木製
あそんで学ぼう!いないいないバード
あそんで学ぼう!いないいないバードは、小鳥と巣箱が各5個ずつセットになった知育玩具です。
「小鳥の尾羽の数」と「小鳥と同じ色の巣箱の数字」が合うようになっているので、遊びながら数を数えたり、数字を読んだりして、自然と数字が覚えられます。
巣箱は開け閉めできたり、小鳥の顔が窓から見えるように入れられたりするので、2歳児の好奇心を刺激するかわいいおもちゃです。
<あそんで学ぼう!いないいないバードの特徴>
・小鳥と一緒に数が学べる
・カラフルで表情が異なるキュートな小鳥
・指人形にもなる小鳥でごっこ遊びも
数えて かくれて 北極アニマル
数えて かくれて 北極アニマルは、ホッキョクグマ・ペンギン・イッカク・ホッキョクギツネ・セイウチと、雪のおうちのイグルーのセットです。
動物たちには1~5までの数字が書かれており、各イグルーには雪の結晶が描かれています。
「動物の数字」と「雪の結晶の数」が対になっているので、数字のマッチングゲームが楽しめます。
イグルーは開け閉めできるようになっていたり、動物が指人形にできたりと、楽しい仕掛けがいっぱいで、想像力をふくらませてごっこ遊びもできます。
<数えて かくれて 北極アニマルの特徴>
・北極の動物たちと数字や色が学べる
・開け閉めできるイグルー
・指人形になっている動物たちとごっこ遊びも
まとめ
このページでは、2歳児の数字の理解度やこだわり・教え方のポイント・おすすめの数字の絵本やおもちゃなどについて、詳しくご紹介しました。
2歳児にとって、数字の読み書きや概念の完全な理解は難しい場合がほとんどです。しかし、数字の存在は理解できるようになることが多いです。
日常生活や遊びの中に数字はあふれています。無理に教えようとしなくても、絵本やおもちゃなどを使って、楽しく理解をサポートすることで、自然と数字の概念を身につけられるでしょう。