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2023.02.22

百玉そろばんの使い方を年齢別に紹介!効果や種類についても解説

百玉そろばん 子供

子どもに数の概念を身につけさせるには、百玉そろばんで遊ぶといいと耳にしたことはありませんか。

けれど、百玉そろばんをどうやって使うのかわからない、百玉そろばんのメリットがわからないと思う人も多いでしょう。

そこで今回のページでは、百玉そろばんの使い方を年齢別に紹介します。

百玉そろばんの効果や種類についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

百玉そろばんとは?使い方を知る前の基礎知識

百玉そろばん

そもそも、百玉そろばんとは何なのでしょうか。

ここでは、百玉そろばんとは何かと、効果や種類などの基礎知識をみていきましょう。

 

百玉そろばんとは

百玉そろばんとは、100個の玉で構成されたそろばんのことです。

10個のそろばん玉(珠)が10段あります。

 

一般的なそろばんは1の玉と5の玉の2種類がありますが、百玉そろばんには1の玉しかありません。子どもが理解しやすい1種類に限られた、いわば「子ども向けのそろばん」です。

百玉そろばんの活用方法は、1から10の数を数えることから、1段にある10個の玉を3と7に分けるなど、応用の利いた使い方まで多岐に渡り、小さな子どもでも扱いやすく作られているのが特徴です。

百玉そろばんは、視覚的に数の概念に触れられる優れた道具だと言えるでしょう。

 

百玉そろばんの効果とは

百玉そろばんには、指先の脳の成長に欠かせない手先の発達を促す効果が期待できます。

 

動かすとパチパチと音がして、自分の指で動かせる百玉そろばんは、子どもの視覚や聴覚へと刺激を与えます。

数を「並べる」「分ける」といった動作を、日常生活の中で意識して行うのは難しいものです。

 

百玉そろばんを使えば、数の操作に触れられ、遊びながら理解できるようになるでしょう。また、百玉そろばんは玉が100個あることで、大きな数の理解にも役立ちます。

10までの足し算であれば、指を使って計算することもできますが、数が大きくなると指だけでは対応できません。数を置き換えた玉を目で捉えることで、数量感覚も身につけられるでしょう。

 

百玉そろばんの種類

一口に百玉そろばんといっても、形状や用途によって、さまざまな種類があります。

玉と枠だけのシンプルな形状のものから、背板に数字が書かれているもの、練習帳がセットになったものや、ワークシートを挟んで計算練習ができるものまで多様です。

5のかたまりを理解しやすいように、5つで玉が色分けされた百玉そろばんもあります。また、0〜2歳の子ども向けに作られた、玉が大きくカラフルな木製の百玉そろばんを見かけたことがある人もいるかもしれません。

 

なかには、百玉そろばんの段数を減らした、20玉そろばんもあります。

20玉そろばんは、10個の玉が2段並んだそろばんで、繰り上がりや繰り下がりの計算にも活用できます。

数多くの種類の中から、使い方や子どもの好みにあった百玉そろばんが選べるでしょう。

 

百玉そろばんの使い方

百玉そろばん 父 子供

では、百玉そろばんはどのようにして使うと、数の理解に役立つのでしょうか。

ここでは、百玉そろばんの使い方を年齢別に詳しく紹介します。

 

数唱しながら玉を動かす【0・1歳ごろ~】

まずは、百玉そろばんに触れ、玉を動かしてみましょう。

 

無理に動きを制限して学ばせようとする必要はありません。指先で動かしたりシャカシャカと手で動かしたり、音を聞いたりしながら、感覚と聴覚・視覚を刺激していきます。

百玉そろばんで遊ばせる感覚で、見守っていきましょう。数唱しながら玉の動きをみせるのもおすすめです。

大人が子どもの手を握り、10までの数を唱えながら「1、2、3……」ひとつずつ玉を動かしていきます。片方にすべての玉を寄せたあと、右から左に動かしていくのが基本の動きです。

指先を使って玉を動かすことで、指先を使う練習にもなるでしょう。

 

多い・少ないの比較をする【2・3歳ごろ~】

次に、百玉そろばんを使って数量に触れていきましょう。

 

1段の10個の玉を左右に分けて「どっちが多い?」と子どもに尋ねてみましょう。「多い・少ない」を視覚的に理解することにつながります。

数唱ができるようになったら、数を唱えながら玉を動かす動きを子どもが行うのもよいでしょう。玉をはじきながら数を数えることで、「どれくらいの量があるのか」という感覚を掴んでいきます。

いきなり100までを行うのではなく、10まで、次は20までと、区切って段階を踏んでいく方法がおすすめです。

ゴールまでの距離を短くすることで、子どもが「できた」という達成感を覚えられるようになるでしょう。

 

繰り返し数唱を行うと、数の順序も身につけやすくなります。慣れてきたら逆から数える練習にも挑戦してみてください。

 

数をかたまりで動かす【3・4歳ごろ~】

指先を上手に動かせる年齢になったら、数をかたまりで動かしてみましょう。

より発展的な数の理解へとつなげていきます。数を唱えながら、2個ずつ・5個ずつなど玉をまとめて動かしてみてください。

<動かし方の例>

・2個ずつ「2、4、6、8、10……」
・5個ずつ「5、10、15、20、25……」
・10個ずつ「10、20、30、40、50……」

一つのまとまりとして数を捉えることで、掛け算や九九につながる活用法です。

 

ただし、幼児期の子どもの発達段階には個人差があります。無理にさせずに、子どもの理解度にあわせて行っていきましょう。

 

あわせて10をつくる【4・5歳ごろ~】

数唱にも慣れ、数をかたまりで理解できるようになったら、あわせて10をつくってみましょう。

足し算と引き算の基礎となる、数の合成と分解を学びます。

まずは1段目を1と9、2段目を2と8といったように、10段目まで階段状に並べてみてください。

 

次に、右のかたまりを左へと動かしながら「1と9で10」「2と8で10」と読み上げながら合成していきます。

繰り返し行うなかで、「3と7に分ける」「5と5に分ける」などをして、10を数と数のかたまりに分ける分解を行います。

慣れてきたら1段の数を2つに分け、片方を手で隠して「残りの数はいくつかな」と子どもに尋ねてみるのもよいでしょう。

数唱しながら手と指で玉を動かし、合成と分解を行うことで感覚的に「あわせると10になる数」の理解へとつなげていきます。

 

残りの数と差の数をみる【5・6歳ごろ~】

10の数の合成・分解が理解できたら、足し算・引き算へと発展させていきましょう。

 

増えた数と合わせた数をみる足し算、残りの数と差の数をみる引き算を行います。

例えば、「2+3」では、すべてを右に寄せた玉から2つの玉を左に寄せ、次に3つの玉を寄せて、合わせた数を見せます。

お話をしながら百玉そろばんを使って計算する方法もおすすめです。子どもに「7個のいちごがありました。3個食べたら残りはいくつかな?」と尋ねます。

 

また、百玉そろばんの2段を使って、「みかんは8個、りんごは10個あります。数の違いはいくつかな?」と比べて差の数をみる方法もあります。

実際には目に見えない、抽象的なものである数の差を理解し、操作していく動作です。小学校に入学する前に、数の操作に触れることで、算数への苦手意識を持たずに済むでしょう。

 

百玉そろばんの使い方でありがちな質問

ここまで百玉そろばんの魅力や使い方を詳しくみてきました。

しかし、百玉そろばんに対するさまざまな人の意見を聞いて、疑問に思うこともあるかもしれません。

ここでは、百玉そろばんについてありがちな質問に答えていきます。

 

百玉そろばんはいらないって本当?

子供 考える

百玉そろばんは数の概念の理解にぴったりだと言われる一方で、「百玉そろばんはいらない」という声もあります。

必要性を感じないという人の中には、取り組み始めた子どもの年齢が関係しているようです。

小学生の中学年以上で、計算が十分にできる状態で百玉そろばんを導入すると、効果を感じられない人もいるかもしれません。

 

しかし、百玉そろばんは使い方次第では、大きな数も扱えて計算のバリエーションも増えるため、小学校、中学年の学習にも活用できます。

足し算・引き算・九九はもちろん、位取りの計算もできる道具です。1段目を1の位、2段目を10の位、3段目を100の位とすることで、2桁、3桁の計算ができます。

百玉そろばんの使い方の幅を広げることで、長く使える知育玩具となるでしょう。

 

百玉そろばんにデメリットはあるの?

百玉そろばん 子供

百玉そろばんのデメリットは、大きさがあることと、一人遊びには向かないことです。

 

百玉そろばんは、100個の玉がついている形状から、折りたためずA4サイズよりも大きい製品がほとんどです。そのため、持ち運び用のおもちゃには不向きだと言えます。

百玉そろばんの2段分の形をした20玉そろばんであれば、片手でコンパクトに使えます。繰り上がりや繰り下がりを練習するには、20玉そろばんのほうが向くという声もあるようです。

ケースバイケースで、百玉そろばんと20玉そろばんを使い分けるのもおすすめです。

 

また、百玉そろばんは一人遊びに向く玩具とは言えません。

大人が一緒に動かしたり問題を出したりすることで、百玉そろばんの学習的な効果が発揮されるものだと考えましょう。

 

おすすめの百玉そろばんは?使い方を知った上で選ぼう

ここまで百玉そろばんの使い方をみてきました。では、どんな百玉そろばんを選べばいいのでしょうか。

ここでは、おすすめの百玉そろばんを2つ紹介します。

 

Abacus

Abacus 772004930

カラフルな木製の百玉そろばんです。

鮮やかな5色のそろばんの玉は、子どもの興味を引きつけ、色の認識力を養うことにもつながります。

幼児の扱いやすい玉の大きさも嬉しいポイントです。枠も玉の軸も木製で、しっかりとしたやさしい質感をしています。

土台は広く安定した形状で、机の上でも床の上でも立てて使える使い勝手のいい百玉そろばんです。

<Abacus 772004930の特徴>
・玉が大きく、幼児の小さな手でも扱いやすい
・枠も玉も木製で、柔らかな質感
・カラフルな色合いで子どもの興味を惹きつける

 

ミニ20玉そろばん 4個セット

ミニ20玉そろばん 4個セット 84885019609

コンパクトなサイズの20玉のそろばんが4個入ったセットです。

20玉そろばんは、足し算・引き算を理解する上で重要な、繰り上がり・繰り下がりのトレーニングがしっかりできる玉そろばんです。

1箱に4個入っているので、複数人が同時に使うこともできますす。

大人が1つ持って手本を見せ、子どもが同じ動きをすることで使い方の理解も深まるでしょう。きょうだいやお友達と一緒に使うときにも複数個あるセット品は役に立ちます。

<ミニ20玉そろばん 4個セットの特徴>
・5玉ずつ色分けされていて数をかたまりで理解しやすい
・繰り上がりや繰り下がりを視覚的に理解できる
・手頃なサイズで手元に置いておける

 

まとめ

数の概念を学ぶには真っ先に計算ドリルでの学びを連想するかもしれません。

しかし、数字だけを扱う計算ドリルを理解するのは、幼児期の子どもには難しいものです。

 

まずは、百玉そろばんで、抽象的な概念である数を目で見る経験に触れてみてはいかがですか。百玉そろばんは、数の概念を理解し、手で数を操作することもできる優秀なツールです。

このページを参考に、百玉そろばんを通した遊びをぜひご家庭にも取り入れてみてください。

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