子供がおもちゃを片付けない!やらない理由と解決のための5つのコツを紹介
リビングや子供部屋におもちゃを散らかしっぱなしにされて、うんざりした気持ちになったことはありませんか。
子供が片付けられるようになれば、部屋もすっきりして子育てのストレスも軽減されるのに……。
こんな風に思う人も多いかもしれません。
このページでは、子供がおもちゃを片付けないときに考えられる理由と解決策をご紹介します。
もくじ
子供が片付けないのはなぜ?考えられる理由
子供がおもちゃを片付けないのは、なぜなのでしょうか。片付けられない理由としては、以下の3つが考えられます。
・環境が整えられていない
・気持ちの切り替えができない
・片付けられる時期がきていない
ここでは、それぞれの理由について詳しく紹介していきます。
環境が整えられていない
子供が片付けをしない理由には、環境が整えられていないことが考えられます。
おもちゃや道具を、使ったあとにすぐ戻せるスペースがないと、床や机の上に出しっぱなしにしてしまいがちです。
また、子供の手の届かない場所や収納スペースに物を詰めすぎてしまった状態では、子供もどこに何を片付けたらいいのかわかりません。
不要なおもちゃが多すぎることも理由の一つです。
昔は使っていたけれど今は使っていないおもちゃなどは、定期的に見直して片付ける必要があります。
どこに何があるのかがわかりやすく、子供が片付けやすい環境を整えることが大切です。
気持ちの切り替えができない
子供は、気持ちの切り替えができていないと、片付けを嫌がることがあります。
大人にとって片付けはしなければいけないことだとわかっていても、子供からすると必要性を感じないのかもしれません。
片付けは、今やっている遊びを中断させられるという思いもあるのでしょう。
また、大人に片付けを強要されたり、叱られたりした経験が多いと、「片付けは面白くないもの」だと認識してしまうことも考えられます。
片付けるつもりでいたのに、大人が先に指示されてしまうと片付ける気がなくなってしまう子供もいます。
大人は、先の行動を見越した時間配分を行いすぐに行動に移せますが、子供はそうはできません。
子供のペースを考えて、時間に余裕を持って声を掛けることが大切です。
片付けられる時期がきていない
幼い子供は、そもそも「片付ける」という言葉の意味が理解できていないことも考えられます。
片付けは、1~2歳ごろの意思の疎通が取れるようになったあたりから、少しずつ習慣づけることが大切です。
しかし、この年齢のころには、まだ大人がメインとなって片付けることのほうが多いでしょう。
また、2~3歳は自我が芽生え、大人の言った通りに行動できないこともある時期です。
イヤイヤ期と呼ばれる時期が過ぎた4歳ごろからは、少しずつ自分で考えて、片付けられるようになります。
ただし、4歳以降も「片付けが嫌だ」「面倒だ」と思えば、やりたくないと言い出すこともあります。
子育ては一筋縄ではいかないこともあるかもしれませんが、根気よく声を掛け続け、習慣づけていきましょう。
子供が片付けないときにやってはいけない行動
リビングがおもちゃで散らかった状況に、ついイライラして叱ってしまうこともあるかもしれません。
けれど、行動によっては逆効果になってしまうことがあります。
片付けない子供に対して、やってはいけない行動には、以下の4つがあります。
・片付けないなら捨てると脅す
・収納のルールを細かく決める
・大人の都合で片付けさせる
・大人が代わりに片付ける
ここでは、それぞれについて詳しく紹介します。
片付けないなら捨てると脅す
子供が片付けをしなくても「片付けないなら捨てるよ!」と脅すのはやめましょう。
はじめは、「捨てられたくない!」という思いから言うことを聞くかもしれません。
しかし、命令や脅しの効力は長くは続かないものです。
おそらく「捨てない」と口では言っていても、実際にはおもちゃを処分しないことが多いのではないでしょうか。
発言したことを行動に移さないと、子供が大人の言葉そのものを信じなくなる恐れがあります。
脅しから行動を促しても、子供が片付ける意味を根本的に理解していないと散らかすことを繰り返してしまうでしょう。
収納のルールを細かく決める
子供に片付けの習慣をつけさせたいと思うなら、収納のルールを細かく決めるのはやめましょう。
子供にとって細かい決まりは、片付けることへの心理的な足かせとなってしまいます。
例えば「収納ボックスの中に仕切りをつけて、ブロックの大きさ別に種類分けする」などの方法は、子供にとっては難解なパズルのようなものです。
おもちゃは大まかに分類して、片付けを難しいものだと思わせない工夫が大切です。
大人の都合で片付けさせる
片付けようと声を掛けるタイミングには、コツがあります。
「さっさと片付けて!」「出かけるから今すぐ片付けて!」などは、つい言ってしまいがちですが、大人の都合で遊びを中断させるような声掛けはやめましょう。
突然、片付けを命令されると、子供は心の準備ができないこともあります。
子供がスムーズに片付けの作業に移れるように、予告をするのも取り入れたい方法の一つです。
例えば、「おままごとのお料理ができたら片付けようか」「時計の針が6になったら片付けだよ」など、子供の視点に立った声掛けをしてみましょう。
大人が代わりに片付ける
子供が片付けないからといって、大人が代わりに片付けるのはやめましょう。
「散らかしたものやおもちゃは、お母さんやお父さんが片付けるもの」と認識してしまいます。
子供に片付けの習慣をつけさせたいなら、子供のやることの代替えをしてはいけません。
一緒に片付けることは大切ですが、手を出しすぎても逆効果になってしまいます。
子供が片付けられるようになる!5つのコツ
子供に、どのように働きかけたら整理整頓が上手になるのかと疑問に思うかもしれません。
子供が片付けられるようになるコツは、以下の5つです。
・片付けやすい環境をつくる
・大人も一緒に片付ける
・片付けをゲームにする
・片付ける理由を伝える
・おもちゃを厳選する
ここでは、それぞれのコツを詳しくみていきましょう。
片付けやすい環境をつくる
まずは、子供が楽に片付けられる環境を、大人がつくっていきましょう。
大人からしてみると、収納にはすっきりとした見た目の美しさを目指したくなるかもしれません。
しかし、子供にとってよい環境とは、子供の手の届きやすく見やすい場所に、わかりやすく片付けられる収納を作ることが大切です。
シールや絵を貼り、目で見てわかりやすくするなどの工夫をしましょう。
ブロック・電車・お絵描き・ぬいぐるみなどを大きな箱に分け、ボックスに色分けをするのもおすすめです。
このとき、子供の発達段階や年齢にあわせた収納方法を選ぶことが大切です。
収納にフタがついていると、手先がまだ器用ではない年齢の子供では、うまく開け閉めができないこともあります。
ボックス型の収納箱を準備して、遊ぶ場所のすぐ近くに置いておくと、子供が一人で片付けられるようになるでしょう。
大人も一緒に片付ける
大人がお手本となって、子供と一緒に片付けましょう。
このとき、ただ曖昧に「片付けよう!」と言っても、子供は実際の行動と「片付ける」の意味が結び付けられないことがあります。
子供に通じる言葉で伝えるのがコツです。
1〜2歳頃の子供には「おもちゃナイナイしようね」と、動作に言葉をつけて片付ける様子を見せます。
言葉が通じる子供には「積み木はこの箱に入れようね」「車はこっちの箱に入れようか」など、具体的に伝えましょう。
片付けがうまくできたら、頑張ったことを認め、褒めることも重要です。
片付けをゲームにする
片付けにゲーム性を取り入れて競争にするのも一つの方法です。
「どっちが先に片付けられるかな?」「5分でお片付けできるかな?」などとゲームのように楽しい行動にすることで、遊びの延長として片付けを認識します。
子供は、楽しいことやゲームのような要素があるものを好みます。
このとき、大人が手加減して子供に勝たせてあげると気分もよくなり「片付けるのって楽しいな」と思うようになるでしょう。
繰り返し行うことで、自然と片付けの習慣がつけられます。
片付ける理由を伝える
片付けができるようになるには、子供に「片付ける理由」を伝えることも大切です。
子供は、先の見通しが立つと行動できるようになります。
「これからお散歩に行くから片付けよう」「片付けるとすっきりして気持ちがいいね」などと声を掛けましょう。
このとき、次のシーンで楽しいことが待っていると伝えるのも効果があります。
「お散歩で、〇〇ちゃんの大好きな電車を見てこようか」「片付けたら、美味しい晩御飯を食べようね」などの声掛けです。
こうすることで、子供の自分から片付けようという気持ちが高まるでしょう。
おもちゃを厳選する
おもちゃを厳選して持つことも大切です。
おもちゃの量が多いと、片付けの手間も増え、収納する場所を覚えるのも難しくなります。
これは大人にも言えることですが、家にあるおもちゃを把握していないと、似たようなものを買ったり、同じおもちゃを子供が欲しがったりしてしまうことがあります。
持っているおもちゃが多すぎる場合は、処分することやお友達に譲ることも検討しましょう。
まとめ
子供がおもちゃを片付けられない理由には、環境や子供の気持ち、年齢などが関係していると考えられます。
部屋がおもちゃで散らかった状態を解消するには、子供が片付けやすい環境をつくり、大人も一緒に片付けることが大切です。
競争のようにゲーム性を持たせると、楽しんでお片付けができるようになるかもしれません。
片付けの必要性を伝えて、おもちゃを厳選することも大切です。ぜひこのページを参考にして、お子様とご家庭にあった解決方法を探してみてください。